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2010年4月19日月曜日

小飼弾(Dan Kogai)発言(『G2』2010年4月19日(月) 15時 0分配信 / 経済 - 産業)

数十万冊の蔵書がある図書館となったらどうでしょうか。不動産コストのほかに、インデックスしたりラベリングする人件費もかかってくる。僕の試算するところ、大きな図書館では、ただ本を一冊置いておくというコストだけで年間2000円以上の維持費がかかるのです。本代よりも高い。・・・たった数年の間に、日本の出版物の10冊に1冊が、アマゾンで買われるようになりました。なぜかといえば、本屋に行かずともワンクリックで購入できるのは読者にとって便利だったからです。この厳然たる事実を、日本の出版業界は考える必要があるでしょう。確かにアマゾンやアップルには、売り上げを公表しないなど傲慢な部分があります。しかし、消費者の視点から見ればどうでもよいことで、安さや便利さに勝るものはありません。グーグルが今一人勝ちしているのは、サービスのほとんどがタダだからです。出版業界も最後は読者の側に立った方が勝つのでは。・・・・儲けは無視して、とりあえずやってみようという気持ちが大事なのです。今の時代、ネットで上手くいっている人たちのほとんどが片手間で始めたのです。本業になったのはずっと後のことです。

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