information about books, library technology and so on.

2010年10月1日金曜日

『ジョージ・オーウェル日記』

ピーター・デイヴィソン編/高儀 進 訳
ジョージ・オーウェル日記
税込価格 : 8820円 (本体価格8400円)
ISBN : 978-4-560-08092-4

作家の全貌を知る貴重な資料
ジャンル : 文学
体裁 : A5判 上製 612頁
刊行年月 : 2010-09
内容 : 没後60年記念出版。大不況下の炭鉱労働、最底辺の都市生活者、モロッコのマラケシュ滞在、第二次大戦下のロンドン空襲、孤島での農耕生活と自然観察など、作家の全貌を知る貴重な資料。

「薄汚い格好の女がいた。女は家の前の溝の脇に跪き、詰まっている鉛の配水管を棒でつついていた。身を切るような寒さの中で、ウィガンのスラムの溝の脇に跪き、詰まった配水管を棒でつついているのは、なんと恐ろしい運命だろうと思った。その時、女が顔を上げ、私の目を捉えた。その表情は、見たこともないほどわびしかった。女は私とまさに同じことを考えているのだと強く感じた」[『ウィガン波止場への道』日記より]

■没後60年記念出版
 英国の作家ジョージ・オーウェルは、全体主義を厳しく批判した小説『動物農場』や『一九八四年』、スペイン市民戦争の証言となったルポ『カタロニア賛歌』などで世界的に知られる、二十世紀を代表する巨匠だ。一九五〇年に没してから、今年で六十年になる。本書は、英国で刊行された、詳細な注を施した全集(二十巻)のうち、一九三一年から四九年までの、現存する十一冊の日記と二冊の手帖を一冊にまとめた、たいへん貴重な一次資料だ。
 ロンドンの最底辺生活者と行動を共にし、ホップ摘み労働を体験した「ホップ摘み日記」、大不況下の炭鉱地帯に入り、労働者の過酷な労働と生活に共感をこめて活写した「『ウィガン波止場への道』日記」、海外滞在記である「モロッコ日記」と「マラケシュ・ノート」、第二次大戦が勃発し、BBCで宣伝番組の制作に従事し、空襲に見舞われる様子や愛国心を綴った「戦時日記」、戦後、結核に罹り、孤島の農場に引きこもって、農耕、釣り、自然観察を記録した「家事日記」など、作家の全貌を知ることができる。オーウェルは伝記が書かれることを嫌っていたというが、この日記が彼の人生を物語る実質的な「自伝」になっていることは、興味深い。

■編者:ピーター・デイヴィソン Peter Davison
1926 年、英国北部に生まれ、7歳の時に父を亡くし、女優志望の母がロンドンに行ったため、孤児院で教育を受けた。16歳になる前に社会に出て、映画会社に勤めたのち、海軍に入った。除隊後、鉄道雑誌編集者などを経て、夜学と通信講座で学士号、修士号を取得し、シドニー大学講師になった。その間に現代演劇をテーマにした博士論文を書き、バーミンガム大学、ケント大学などでも教鞭を執り、現在はグリンダー大学名誉教授。これまでにオーウェルに関する著作を30冊近く執筆し、編集している。そのなかでも、詳細な注を施した『ジョージ・オーウェル全集』(全20巻)は、作家の今日的意義を高めたとして、評価されている。1999年、文学に対する貢献によって大英帝国四等勲士に叙せられ、2003年、文献学会から金賞を授与された。

■訳者:高儀進(たかぎ すすむ)
1935 年生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。翻訳家。日本文藝家協会会員。主要訳書:D・ロッジ『大英博物館が倒れる』『交換教授』『どこまで行けるか』『小さな世界』『楽園ニュース』『恋愛療法』『胸にこたえる真実』『考える…』『作者を出せ!』『ベイツ教授の受難』、R・ムーアハウス『ヒトラー暗殺』、D・C・ラージ『ベルリン・オリンピック
1936』、B・マッキンタイアー『ナチが愛した二重スパイ』

*データは刊行時のものです

「人とモノを自由に選べるようになる」←とても素敵なフレーズ

吉原珠央『人とモノを自由に選べるようになる本』(幻冬舎)
税込価格: ¥1,365 (本体 : ¥1,300)
出版 : 幻冬舎
サイズ : 19cm / 206p
ISBN : 978-4-344-01874-7
発行年月 : 2010.8

自信も目標もなく不安な日々を過ごしていた著者が、どのようにして自分の人生に納得し「人とモノを自由に選べる」ようになったのか。悩み抜いた経験から学んだ考え方や習慣、実践的なトレーニングなどを紹介する。

■著者紹介
〈吉原珠央〉全日本空輸株式会社(ANA)客室乗務員、英国留学などを経て、独立。イメージコンサルタント。DC&IC代表。著書に『「また会いたい」と思われる人の38のルール』がある。

■出版社/著者からの内容紹介
航空会社の客室乗務員を辞めた後、「仕事もない、収入もない、特技もない、自信もない」という、ないない尽くしだった著者。
そこからどうやって「イメージコンサルタント」として独立し、コンサルや講演の依頼が殺到するほど活躍できるようになったのか?

それは「人とモノを自由に選べる人生」という目標を達成すべく、32のルールをコツコツと実践してきたから。
その結果、いまでは「好きなときに、好きな人たちと、やりたいことができる」毎日を過ごしている。

本書ではその具体的な方法をわかりやすく紹介。「人やモノに振り回されていた人生」が「納得できる人生」に劇的に変わるヒントが満載!

◎「自由に選べない人生」=「流される人生」
◎無理にポジティブにならない
◎「運気」は自分で変えられる
◎「~しなければ」という考え方を捨てる
◎人はイメージした人にしかなれない
◎何か「一つ」を徹底する
◎ネガティブな視点にこそヒントがある
◎タダでお願いをしない人になる
◎人脈は広げるな
◎「うらやましい」と口にしない
◎「好かれること」は目標と切り離す
◎謝罪はしつこいくらいがいい
◎「絶対」を使わない
◎「たぶん」を多用しない
◎メールでわかる「選ばれ度」
◎「選ばれる人」に共通するGNOの法則とは
◎「あるもので、なんとかできる力」をつける
◎お金持ちだから幸せとは限らない

------------------------------------------------------------------------

『「また会いたい」と思われる人の38のルール』
内容紹介
たった1秒の「反応」で、人生は劇的に変わる!

仕事も恋愛も、相手から「また会いたい」と思われてこそ、
目標を達成できるのです。

そのために最重要視すべきことは、「反応をよくする」ということです。

それを実践するだけで、仕事の幅もみるみる広がり、
いいことが次々と舞い込んでくるようになるのです。

◎人生はたった1秒の反応で決まる!
◎表情の印象は5ミリで変わる!
◎姿勢が運勢を左右する
◎恐いくらい本性が出る手癖、足癖
◎ほめられたら、第一声は『ありがとう』
◎人間関係もビジネスも『損して得取れ』
◎相手の心に届く『巻き込みアクション』をする
◎人と縁を切ることを恐れるな
◎相手にとって『意外に失礼な言葉』を使うな
◎いつも笑顔でいるのはやめよう!
◎ドン引きされる余計な一言は使うな
◎好かれようとするのはやめよう!

等々、実践すれば、その場ですぐに効果があらわれる
ルールが満載です。

『書誌学のすすめ 中国の愛書文化に学ぶ 東方選書40』

書誌学のすすめ 中国の愛書文化に学ぶ 東方選書40
高橋智
出版社:東方書店
出版年:2010年09月
コード:00701
288p
ISBN/ISSN 9784497210142

「善本」の価値観と見方を懇切に講義。書物の誕生から終焉、再生と流転までの生涯とともに、中国歴代の書物文化史を概観。現代書誌学による調査の実例や、「中華再造善本」「古籍普査」など中国の最新動向も伝える。

■編著者紹介
1957年仙台市生まれ。1986年慶應義塾大学文学研究科修士課程修了。1986〜88年上海復旦大学古籍整理研究所高級進修生。1990年慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学。現在、慶應義塾大学附属研究所斯道文庫教授。文学博士。論著に『室町時代古鈔本『論語集解』の研究』(汲古書院、
2008年)、「宋版の受容と日本の漢学」(『漢字文化三千年』高田時雄編、臨川書店、2009年)ほか。

●編著者のことば

書誌学はけしてすすめられるようなものではない。書物に接して何かの感触が心の琴線に触れたとき自ら学んでみたいと思うのがその出発点だからである。価値を定める鑑定人はたくさんいる必要はない。ただ、その鑑定に至る学問の経緯を理解できる人はいればいるほどよい。書物にとってそれは何よりの大きな味方となるからだ。……大切なことは、中国で生まれた書物は中国人の感覚で捉えなければならないことであり、それが日本に渡って来たら、日本人の感覚で捉えなければならないということである。書物の運命と生涯である。これを考え続けて行くときに古籍はそれにまつわる事跡・人物などさまざまな過去を語り続けてくれるのである。(本文より)

●目次

【第�部】書誌学のすすめ

一 「書誌学」とは何か
近代中国における「書誌学」の復興
「書誌学」と「文献学」

二 中国「文献学」の現況
原本に学ぶ——書影と影印
中華再造善本

三 「善本」の意味するところ
「善本」の価値観
「善本」を求めた蔵書家たち

四 書物の離散と完璧
零本と足本
日本の古写本の離散と再会
書物は人を呼ぶ

五 善本への道
本の大きさと色
本の重さ
序文と跋文
本の封面(表紙)
行数と字数(一)——江標の発想転換
行数と字数(二)——その文献学的意味

六 善本の美
印記(一)——蔵書印の美
印記(二)——文人たちの美観の淵源
批校(一)——その隆盛と印刷術の発達
批校(二)——受け継がれる営為と最終目的
宋版の美(一)——中国印刷史上の位置
宋版の美(二)——時代鑑定の厳しさ
宋版の美(三)——字様の美

七 書誌学を支えるもの
夢と現実
ささやかな友好

【第�部 書物の生涯】

一 書物と旅
北平から基隆へ——一九一一〜四八
台中から北溝へ——一九四九〜五四
北溝から台北へ——一九五五〜六六
台北故宮博物院の発展——一九六六〜八三
書物と旅(一)楊守敬・観海堂旧蔵書ほか
書物と旅(二)瞿�・鉄琴銅剣楼旧蔵書
書物と旅(三)日本に流伝した『論語』『尚書』

二 書物の誕生
「書」の誕生と「本」の誕生
書物と著者
書物と序文・題跋
「本」の生年月日と戸籍
写本の誕生
日本の写本

三 書物の終焉と再生
書物の年齢とは
書物ばらばら事業——類書の編纂
書物のデータ保存——版木
版木による研究
書物の変身

四 再造と鑑定
「再造」は複製か、偽物か
融和する「再造」と「鑑定」

【第�部 書誌学の未来】

一 楊守敬の購書
二 典籍の聚散(一)焚書から『四庫全書』の受難まで
焚書から黄巣の乱まで
宋・元・明代
『永楽大典』と明代蔵書の受難
『古今図書集成』と『四庫全書』
『四庫全書』の災難
禁中の失火——「天禄琳琅」など
私家の災厄——絳雲楼など

三 典籍の聚散(二)日本に渡った典籍の帰郷
幸運と帰郷
楊氏から名家へ(一)——李盛鐸蔵書
楊氏から名家へ(二)——潘氏宝礼堂・曲直瀬家養安院蔵書
得難き出会い
六合徐氏の購書(一)——徐承祖使東所得
六合徐氏の購書(二)——印記が示す流転の実態
荊州田氏の購書——伏侯在東精力所聚

四 古籍の流通史研究と古籍普査
古籍の流通史——蔵書印の功用
古籍普査(一)——広大な視野
古籍普査(二)詳細な身元調査

五 書誌学の志
書誌学の実現——総体と詳細と
書誌学の未来——読書と校勘

あとがき

【附録】
関係年表
中国皇帝年代表
参考図書
漢籍公開機関・ホームページリスト
中国の刊本の名称
清末北京城
紫禁城平面図
索引

金沢に行ったら行きたいお店「玉響 (たまゆら)」

飲食店名
金沢 玉響 (かなざわたまゆら)
住所・場所
石川県金沢市法島町8-6
アクセス

北陸本線 西金沢駅
電話番号
076-244-7005
お店のジャンル
レストラン 和食 郷土料理
営業時間
18:00〜24:00(L.O.22:30)
定休日
日・祝,(祝日の月曜のみ)
ホームページ
http://r.gnavi.co.jp/r016600/

このブログ「mixed」内を検索

Archives

Aufzeichnungen zu Franz Kafka (1883-1924)