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2010年7月7日水曜日

『西洋の書物工房 ロゼッタ・ストーンからモロッコ革の本まで』

フランスの革装とイギリスのでは、まったくちがうそう
その辺の話がわかりそうな本

『西洋の書物工房 ロゼッタ・ストーンからモロッコ革の本まで』
貴田庄著 芳賀書店

パリ装飾美術書物中央校で製本や装丁を学び、ブリュッセルで高名な製本家ウラジミール・チェケルール氏に師事した貴田さんが15年かけて記した、「物」としての本の本。

羊皮紙、小口装飾、花切れ、製本....と、本を構成する各部分をひとつひとつ取り上げて、その歴史から細かく、わかりやすく解説。

●目次一覧●

第1章 書物の考古学
CDとロゼッタストーン/パピルスから羊皮紙へ/紙の登場/『四十二行聖書』/ウィリアム・モリスの試み

第2章 西洋の紙「羊皮紙」
羊皮紙の誕生/蝋板から冊子本へ/羊皮紙作り/羊皮紙とヴェラム

第3章 本の誕生と製本術
コデックスの誕生/製本術の変遷/画家の描いた書物

第4章 ケルムスコット・プレス
理想の書物/ケルムスコット・プレスの製本装丁/羊皮紙とヴェラムの製本術/中世の花切れとケルムスコット・プレスの花切れ/ケルムスコット・プレスと日本の書物

第5章 モロッコ革を求めて
『パンタグリュエル物語』のモロッコ革/フランスの山羊革/イギリスのモロッコ革/さまざまなモロッコ革/フレンチ・モロッコ革

第6章 フランスの革装本
仮綴本の誕生/愛書家ジャン・グロリエ/謎の製本家ル・ガスコン/革装本の製本工房/ロマン主義の革装本/ブラデル式製本とマリユス=ミシェル

第7章 天金と小口装飾
天金とテンペラ画/金箔打ち/天金術/天金の歴史

第8章 花切れ
花切れとヘッドバンド/花切れの誕生と変遷/手編み花切れ

第9章 マーブル紙と見返し
マーブル紙の誕生(マーブル紙と細密画・日本のマーブル紙「墨流し」・中国のマーブル紙「流砂牋」)/半革装本とマーブル模様/見返し考
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参考文献リストも充実

『東京人』8月号 August  2010  No.285

タイトル 東京人
並列タイトル Tokyojin
巻次・年月次 2巻3号=7号(1987年夏季) -
出版地 東京
出版者 都市出版
出版年 1987-
形態 ; 26cm
注記 刊行頻度,出版者の変更あり
刊行頻度 M: 月刊
改題情報 継続前誌: 季刊東京人
ISSN 0912-0173
雑誌コード
16725

雑誌の説明
洗練された東京通になるためのユニークな都会派の総合誌


特集
東京の川を楽しむ
水辺が恋しい季節になりました。
東京には徳川家康の江戸入府とともに、
舟運のために掘られた掘割から自然河川まで、
大小の水路や川が流れ、
「水の都」として水辺空間にさまざまな文化が生まれました。
近代化・高度成長の波で、水質汚染や水害が
問題視されていたのは過去のこと。
今や親水公園が整備され、水辺空間は情報の発信地として
変わりつつあります。
「東京の川」の楽しみ方をご提案。

CONTENTS

特集 東京の川を楽しむ
写真・伊奈英次

東京の川マップ 絵・尾黒ケンジ

水辺探検(1)船
日本橋川、隅田川、小名木川、横十間川
東京スカイツリーを眺めて、
下町、川旅の愉楽
小池昌代

水辺探検(2)サイクリング
野川
武蔵野の自然から
蜃気楼のような都市まで
古厩智之

水辺探検(3)水上バス
隅田川、荒川、東京湾
さかのぼっても、
さかのぼっても、東京
阿川尚之

水辺探検(4)暗渠
渋谷川、目黒川、北沢川、烏山川
発見と推理の喜びに満ちた廃川跡歩き
内田宗治


対談
陣内秀信×竹村公太郎
今よみがえる
江戸から続く水彩都市

東京河川最新プロジェクト
"親しむ川"に、改造中!
文・石村博子

主な親水プロジェクト一覧

墨田区長インタビュー 山崎昇
東京スカイツリー誘致の決め手は「川」

江戸川区長インタビュー 多田正見
日本初の"親水公園"や、
都心で初めて"野川復活"を実現!

座談会
水都東京を創る会 上林武人× 江東区の水辺に親しむ会 須永俶子 ×
神田川船の会 林福松
東京の川を、もっと身近に、元気にしたい

幸田露伴、永井荷風、芝木好子ほか
川から生まれた文学
文・川本三郎

川遊び15選
花火/橋/花見/釣堀/スポーツ/屋形船/バードウォッチング/暗渠・緑道
バーベキュー/サイクリング/湧水/水門/ボードウォーク/船/親水公園
文・網倉俊旨

涼を感じる眺めのいい店
芝浦運河 ウォーターライン/隅田川 前川/多摩川 PEACE TOKYO/目黒川 大樽/日本橋川 ニホンバシ イチノイチノイチ/神田川 寒天工房讃岐屋

なつかし遊び歳時記(12)
花火
文、絵・赤瀬川原平

随筆
迎賓館が国宝に? 文・小林秀明
名づけの一席 文・神田 茜
「民衆駅」を知っていますか 文・青井哲人

キリンビール東京支社"うまいもの応援団"がゆく!
東京の商店街(28)
浅草

ヤマハマリンクラブ「Sea-Style」
都会のクルージングを楽しむ!

サントリー烏龍茶と一緒に
深く、美味しく、清香な烏龍茶への招待
勝見洋一×藤原賢昌

地球に優しい技術を探せ!(2)
LED電球
光る半導体(LED)が地球を救う!
文・雨宮甲

曇天気(23)
黒い旗は、まだ見えない
文・堀江敏幸 写真・鈴木理策

ちょいとごめんなさいよ、4時からの快楽(1)新連載
浅草「水口食道」の巻
なだらかな幸福感に酔いしれる
文・林家正蔵 写真・川上尚見

下北沢一番街商店街
個性的な店が町の表情を変える
文・与那原惠

短期集中連載(4)最終回
大川周明「大東亜解放塾」の記憶
インドへの道をともに歩む
文・玉居子精宏

東京つれづれ日誌(2)
奥深い赤羽と二人芝居
文・川本三郎

Close up TOKYO
Interview
渋谷区長 桑原敏武
Books 本
書評同人
苅部 直、鴻巣友季子、三浦展

p.134 川島隆『カフカの〈中国〉と同時代言説』 彩流社, 2010.3
書評by苅部直

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