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2010年4月5日月曜日

『ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本』

『ユングのサウンドトラック 菊地成孔の映画と映画音楽の本』
著者:菊地成孔
刊行:イースト・プレス

菊地成孔、初めての映画"純"エッセイ集。
タブーに抵触するため、これまでどこにも発表できなかった
松本人志『大日本人』論。
ジャン=リュック・ゴダールの作品を
「音楽」と「恋」から読み解く超絶の集中講義。
古典から最新作に至るまで、
ハリウッド映画を貫くフェティッシュな魅力。
そして脳内で撮影中の「妄想の監督作品」…。

「私にとって映画とは"甘い悪夢"です」
——異能の音楽家が語り尽くす〈偏愛の映画史〉

「人類は映画作家と非映画作家に大別され、職業、国籍、年齢、性別など何の意味も持たない。菊地成孔の書物は、まぎれもない潜在的映画作家の言葉として、読む者を過度の興奮へと誘う」蓮實重彦(映画評論家)

<著者紹介>
菊地成孔(きくち・なるよし)
1963 年6月14日、千葉県銚子市生まれ。音楽家、音楽講師、文筆家。84年にプロデビュー。その後、デートコースペンタゴン・ロイヤルガーデン、SPANK
HAPPYなどのグループを主宰、現在は菊地成孔ダブ・セクステット、菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールで活動中。主な著書に『スペインの宇宙食』(小学館文庫)、『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』(小学館)、『サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍』(白夜書房)。大谷能生との共著に『東京大学のアルバート・アイラー』(文春文庫)、『M/D』(エスクァイア)、映画史を扱った『アフロ・ディズニー』(文藝春秋)など多数。

『テクスト世紀末 (isの本)』

内容(「MARC」データベースより)
今、世にあふれる「世紀末」に関する言説は、耽美と頽廃という女性的、かつ口あたりのよいものへの誘いばかりである。その口あたりのよい「表層」がたくらむ「瞞着」を、今まで取りあげられてこなかったような前世紀末のテクストをたよりに読みとく。
# 単行本: 293ページ
# 出版社: ポーラ文化研究所 (1992/12)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4938547252
# ISBN-13: 978-4938547257
# 発売日: 1992/12

請求記号 K71-E15
タイトル テクスト世紀末
責任表示 高山宏著
出版地 東京
出版者 ポーラ文化研究所
出版年 1992.11
形態 293p ; 22cm
シリーズ名 isの本
ISBN 4-938547-25-2
入手条件・定価 3000円
全国書誌番号 94057994
個人著者標目 高山, 宏 (1947-)‖タカヤマ,ヒロシ 詳細
普通件名 芸術 -- ヨーロッパ -- 歴史‖ゲイジュツ -- ヨーロッパ -- レキシ 詳細
普通件名 美術(西洋) -- 歴史 -- 19世紀‖ビジュツ(セイヨウ) -- レキシ -- 19セイキ 詳細
NDLC K71
NDC(8) 702.06
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000002336316

『季刊is』特集「失われた書物」 高山宏 谷川渥 巽孝之 若島正

季刊is 71号 特集:失われた書物
高山宏、谷川渥、沼野充義ほか/ポーラ文化研究所/1996発行/

is 第71号
特集=失われた書物

平出 隆/菅 啓次郎/高山宏/巽 孝之/他
ポーラ文化研究所
平成8

請求記号 Z23-389
タイトル IS : Panoramic magazine : Intellect & sensitivity
巻次・年月次 1号(1978) - no.88(2002)
出版地 東京
出版者 ポーラ文化研究所
出版年 1978-2002
形態 ; 27cm
注記 タイトル関連情報の変更あり 付録とも
総目次・総索引注記 28号から80号までの総目次:80号収載
刊行頻度 Q: 季刊
休・廃刊注記 以後廃刊
ISSN 0388-7251
ISSN-L 0388-7251
全国書誌番号 00033761
旧和逐ID番号 33761
団体・会議名標目 ポーラ文化研究所‖ポーラ ブンカ ケンキュウジョ
NDLC ZW1
本文の言語コード jpn: 日本語
書誌ID 000000033312

澁澤龍彦 西欧芸術論集成

河出文庫 し1-57
シブサワタツヒコセイオウゲイジュツロンシュウセイ01
澁澤龍彦 西欧芸術論集成 上
澁澤 龍彦 著
定価1,365円(本体1,300円)
ISBN 978-4-309-41011-1 ● Cコード 0195

河出文庫 し1-58
シブサワタツヒコセイオウゲイジュツロンシュウセイ02
澁澤龍彦 西欧芸術論集成 下
澁澤 龍彦 著
定価1,365円(本体1,300円)
ISBN 978-4-309-41012-8 ● Cコード 0195


内容紹介
ルネサンスのボッティチェリからギュスターヴ・モローなどの象徴主義、クリムトなどの世紀末芸術を経て、澁澤龍彦の本領である二十世紀シュルレアリスムに至る西欧芸術論を一挙に収録した集成。

(下巻)

上巻に引き続き、シュルレアリスムのベルメールとデルヴォーから始まり、ダリ、ピカソを経て現代へ。その他、エロティシズムなどテーマ系エッセイも掲載。文庫未収録作品も幅広く収録した文庫オリジナル版。
著者紹介
澁澤 龍彦 (シブサワ タツヒコ)
1928-87年。東京生まれ。東大仏文科卒。マルキ・ド・サドを日本に紹介。『世界悪女物語』など異端・幻想に関わる独自のエッセイを数多く発表したほか、『高丘親王航海記』などの小説も著した。

『澁澤龍彦西欧芸術論集成上』 澁澤 龍彦 著
税込価格 : \1365 (本体 : \1300)

http://www.bk1.jp/product/3247629/?s=gm03040212

『澁澤龍彦西欧芸術論集成下』 澁澤 龍彦 著
税込価格 : \1365 (本体 : \1300)

http://www.bk1.jp/product/3247630/?s=gm03040216

『ポスト/コロニアルの諸相』

ポスト/コロニアルの諸相
岐阜聖徳学園大学外国語学部 編
四六判 / 307ページ / 上製
定価: 2800 + 税
ISBN978-4-7791-1515-8 C0093
[2010年04月 刊行]
出版 : 彩流社

目次

想像の王権—『未亡人ランター』における"他者"表象とパフォーマンス
一八世紀の英国演劇におけるアイルランド人表象
再利用され続けるアクチュアリティ—ビューヒナー受容から見るポストナチズム問題
琉球中山八景に関する記述の変遷について—冊封使録の記述を中心に
シャマニズムの研究史
アンガジュマンの由来と射程—主観性からの再起
フランス語圏カリブ海域におけるクレオール文学運動の問題機制
"ポストコロニアル"の境界—英文学におけるポストコロニアル文学研究の最新動向


内容紹介

植民地化という〈異文化との接触〉は何を生み出したのか——。文学・文化・言語という異なった切り口で、文化変容や人々の意識のあり方などを多角的に考察する論集第二弾。「忘れられた「戦争協力詩」」など刺激的な9篇。
著者プロフィール

岐阜聖徳学園大学外国語学部(ギフショウトクガクエンダイガクガイコクゴガクブ)

著書に『異文化のクロスロード 文学・文化・言語』(岐阜聖徳学園大学外国語学部 編、彩流社、2007年)がある。
執筆者:中島 利郎、角田 信恵、熊沢 秀哉、横久保 義洋、大塚 容子、河原� やす子、黄 華珍、森 秀樹、吉村 敬子

『カフカの〈中国〉と同時代言説』 川島 隆 著

『カフカの〈中国〉と同時代言説』 川島 隆 著
税込価格 : \2940 (本体 : \2800)

http://www.bk1.jp/product/3257192/?s=gm04040303

佐川醤油店  しょうゆ風味ごまふりかけ(削り節入り)

美容健康に良い、ごまの効用。

 ごまが昔から健康食品と考えられてきたのは、多量に含有されるリノール酸のためです。またこれに加え、カルシウム、さらにビタミンB1・B2・Eなどが含まれており、美容にもよいと言われます。

 一方、近年の研究により、ごまに含まれるビタミンEの働きである「抗酸化作用」が、ガンの予防に役立つかもしれないことが判ってきました。過酸化脂質と呼ばれる、細胞膜に付着して毒性の働きをする脂肪質が、がんを誘発するといわれますが、ごまから発見されたセサミンやセサモリンといったリグナン系の抗酸化物質に、少量ながら強い抗酸化作用があることが認められました。

 さらにセサモールというごまに特有の抗酸化物質などの働きもあいまって、ごまを食すると過酸化脂質、また老化促進物質ができにくくなり、結果としてガンの予防につながるという報告がなされています。


しょうゆ風味の、絶妙の一品。

しょうゆ風味のごまふりかけは、白と黒と梅の3種類。いずれも、醤油の芳醇な風味が生きる、佐川醤油自慢の品です。発売以来、絶大な人気を博し、おかげさまで全国に多くのファンの方々を獲得して参りました。その芳ばしい味わいは、炊き立てのご飯にふりかけるもよし、またあえものやおひたしにも絶妙の風味を醸します。ただ、あまりに食が進むため、ご飯の食べ過ぎにはご注意を。

白石正明が編集を担当した本

http://www.arsvi.com/w/sm04.htm
白石正明が編集を担当した本
e-mail:m-shiraishi@igaku-shoin.co.jp
医学書院
http://www.igaku-shoin.co.jp

◆川口 有美子 20091215 『逝かない身体——ALS的日常を生きる』,医学書院,270p. ISBN-10: 4260010034
ISBN-13: 978-4260010030 \2100 [amazon]/[kinokuniya]
◆熊谷 晋一郎 20091215 『リハビリの夜』,医学書院,260p. ISBN-10: 4260010042 ISBN-13:
978-4260010047 \2100 [amazon]/[kinokuniya]
◆向谷地 生良 20091101 『技法以前——べてるの家のつくりかた』,医学書院,250p. ISBN-10: 4260009540
ISBN-13: 978-4260009546 \2100 [amazon]/[kinokuniya]
◆澁谷智子 20091001 『コーダの世界——手話の文化と声の文化』,医学書院,241p. ISBN-10: 4260009532
ISBN-13: 978-4260009539 \2100 [amazon]/[kinokuniya]
◆上野 千鶴子・中西 正司 編 20081001  『ニーズ中心の福祉社会へ——当事者主権の次世代福祉戦略』 ,医学書院,296p.
ISBN-10: 4260006436 ISBN-13: 978-4260006439 \2310
[amazon]/[kinokuniya] ※ a02 a06 d00
◆綾屋 紗月・熊谷 晋一郎 20080910 『発達障害当事者研究——ゆっくりていねいにつながりたい』,医学書院,シリーズ
ケアをひらく,219p. ISBN-10: 4260007254 ISBN-13: 978-4260007252 2100
[amazon]/[kinokuniya] ※ a07.d00.
◆松澤 和正 20080301 『臨床で書く——精神科看護のエスノグラフィー』,医学書院,360p. ISBN-10: 4260005693
ISBN-13: 978-4260005692 2730 [amazon]/[kinokuniya] ※
◆中井 久夫 20070525 『こんなとき私はどうしてきたか』,医学書院,240p.
◆長嶺 敬彦 20060701 『抗精神病薬の「身体副作用」がわかる』,医学書院,180p.
ISBN4-260-00279-1(4260002791) 2520 [amazon]/[boople]
◆小澤 勲 編 20060501 『ケアってなんだろう』 ,医学書院,300p ISBN: 4-260-00266-X 2000
[amazon]/[kinokuniya] ※ a06 b01 c04,
◆大熊 由紀子・開原 成允・服部 洋一 20060225 『患者の声を医療に生かす』,医学書院,200p ISBN:
4-260-00229-5 1800 [boople]/[amazon] ※,
◆小澤 勲・黒川 由紀子 20060120 『認知症と診断されたあなたへ』,医学書院,136p. ISBN: 4-260-00220-1
1600 [boople]/[amazon] ※ a06 b01,
◆浦河べてるの家 20050220 『べてるの家の「当事者研究」』,医学書院,シリーズケアをひらく,304p. ISBN:
4-260-33388-7 2100 [boople] ※
◆立岩 真也 20041115 『ALS——不動の身体と息する機械』,医学書院,シリーズケアをひらく,449p.
ISBN:4-260-33377-1 2940 [amazon]/[kinokuniya] ※ als
◆内田 樹 20041001 『死と身体——コミュニケーションの磁場』,医学書院,シリーズケアをひらく,242p. ISBN:
4-260-33366-6 2100 [boople] ※
◆春日 武彦 20040401 『援助者必携 はじめての精神科』,医学書院,244p. ISBN: 4-260-33328-3 1890 [boople]
◆石川 准 20040113 『見えないものと見えるもの——社交とアシストの障害学』,医学書院,シリーズケアをひらく,270p. 2000 ※
◆排泄を考える会 20030815 『「排泄学」ことはじめ』,医学書院 ※
◆外山 義 20030715 『自宅でない在宅——高齢者の生活空間論』,医学書院 ※
◆野口 裕二 20020601 『物語としてのケア——ナラティヴ・アプローチの世界へ』,医学書院,シリーズケアをひらく,214p.,2200 ※
◆浦河べてるの家 200206
『べてるの家の「非」援助論——そのままでいいと思えるための25章』,医学書院,シリーズケアをひらく,253p.
ISBN:4-260-33210-4 2100  [amazon]/[kinokuniya] ※ m,
◆朝田 隆 編 20020331 『セカンドオピニオン——精神分裂病/統合失調症Q&A』,医学書院
◆信田 さよ子 20020315 『DVと虐待——「家族の暴力」に援助者ができること』,医学書院 ※
◆和田 仁孝・前田 正一 20011015 『医療紛争——メディカル・コンフリクト・マネジメントの提案』,医学書院,200p. ISBN:
4-260-13880-4 2310 [amazon]/[boople] ※
◆春日 武彦 20010901 『病んだ家族、散乱した室内——援助者にとっての不全感と困惑について』,医学書院,224p. ISBN:
426033154X 2310 [boople] ※
◆中井 久夫+山口 直彦 20010315 『看護のための精神医学』,医学書院,320p. ISBN: 4-260-33116-7 2940 [boople]
◆柳原 清子  20010315 『あなたの知らない「家族」——遺された者の口からこぼれ落ちる13の物語』,医学書院,200p.
ISBN:4-260-33118-3 2100 [boople]
◆武井 麻子 20010315 『感情と看護——人とのかかわりを職業とすることの意味』,医学書院,シリーズケアをひらく,277p.
ISBN:4-260-33117-5 2520 [boople] ※
◆佐伯 晴子・日下 隼人 200011 『話せる医療者——シミュレイテッド・ペイシェントに聞く』,医学書院,189p. ISBN:
4260331027 2100 [boople] ※
◆宮古 あずさ 20000915 『気持ちのいい看護』,医学書院,シリーズ・ケアをひらく ※
◆広井 良典 20000915 『ケア学——越境するケアへ』,医学書院,268p. ISBN:426033087X 2,415
[amazon]/[kinokuniya]/[boople] ※ c04
◆吉岡 充・田中 とも江 19990915 『縛らない看護』,医学書院,270p. 2000 ※

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◆『縛らない看護』 19990915

題名:縛らない看護
編著者:吉岡充・田中とも江
定価:2,000円+税
仕様:A5版ヨコ組・並製・270ページ

 「抑制」をしない そこから「看護」がはじまる
 抑制廃止運動が各地で巻き起こり、厚生省令でも身体拘束が禁止された……いま問題は「どうすれば抑制をなくすことができるか」だ。本書は抑制が抑制を生むメカニズムを明らかにしつつ、患者・看護者双方が"自由になれる"抑制はずしのノウハウを具体的に示す。「縛らないで済む方法を考えることが看護そのものだった」と気づいた看護者は元気になれる。
(広告コピーより)

 本年3月31日付け厚生省令により、介護保険施設等の運営基準に身体拘束禁止規定が盛り込まれました。
 患者・家族など利用者の多くからは好意的に受け入れられましたが、一方高齢者ケアの現場では、「安全確保のために必要」「現在のマンパワーでは不可能」といった懐疑論も少なからずあります。抑制を、好ましくないけれど仕方ない"必要悪"としてとらえていることがこれらの意見の特徴でしょう。
 しかし、本当に抑制をしたほうが楽なのでしょうか。抑制廃止は部外者が夢見る理想論にすぎないのでしょうか。
 本書は、「抑制をするからよけいに手がかかり、看護さえもできなくなる」と考えて一切の抑制をなくした上川病院の実践と、そこから得られた知見をまとめたものです。
 第1章が総論編、第2章が実践編、この二つが本書の骨格をなします。第3章以降は「縛らない看護」がもつ意味をさまざまな角度から考察したものです。「抑制」が因果を基調とした〈問題を解決する〉手法だとすると、「縛らない看護」は循環を基調とした〈問題を解消する〉システムであることなど、その射程の意外な深さをお伝えできればと思います。
 なお、田中とも江氏が「自己回復としての抑制廃止」という視点で記した《序章
縛られているのはだれか》は、本書の内容がすべて集約されているといっても過言ではありません。ご一読いただければ幸いです。

    [編集担当]医学書院看護出版部:白石正明
          TEL 03-3817-5785 FAX 03-5804-0485
           e-mail:m-shiraishi@igaku-shoin.co.jp
    [購入問合せ]医学書院販売部:TEL 03-3817-5657

◇看護・看護師(看護婦)

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■『話せる医療者——シミュレイテッド・ペイシェントに聞く』

◆佐伯 晴子・日下 隼人 200011 『話せる医療者——シミュレイテッド・ペイシェントに聞く』,医学書院,189p. ISBN:
4260331027 2100 [boople] ※

内容(「BOOK」データベースより)
あなたのことばは不思議な歌詞のようだし、私のことばはゆらゆらと宙に漂ったまま…患者—医療者間のコミュニケーションは「異文化交流」だ。誤解とすれちがいに満ちている。ならば相手に聞いてみたい。「ほんとうに伝わりましたか?ほんとうはどう感じたのですか?」と。実践!医療コミュニケーション。
内容(「MARC」データベースより)
医療面接の患者役になって、医療者に症状を話したり質問に答えたりするのがシミュレイテッド・ペイシェント。SPの実践事例を上げ、SPの世界からみえること、コミュニケーションのあり方を解説する。
目次
1 今日こそ病院にいくしかない
2 SP実践事例
3 SPの世界からみえること
4 ケアの本質としてのコミュニケーション
付章 対談…異文化としての医療

・編集者による内容紹介

題名:話せる医療者——シミュレイテッド・ペイシェントに聞く
著者:佐伯晴子(東京SP研究会)
   日下隼人(武蔵野赤十字病院臨床研修部長)
定価:2,000円+税
仕様:A5版、並製、ヨコ組、190ページ

患者−医療者間のコミュニケーション不足が叫ばれて久しいところです。それらの批判の多くは、「患者の声を聞こうとしない尊大な医療者」という像を前提にしています。
しかしここ数年、医学界の一部では、また別の問題が浮上してきているようにも思われます。ひとことで言えばそれは、「他人とコミュニケーションがとれない若い医療者(医学生・看護学生)をどうするか」という問題です。

いま、SP(シミュレイテッド・ペイシェント:模擬患者)を使ったコミュニケーション演習が注目されています。医師国家試験へのOSCE(オスキー:客観的臨床能力試験)導入の方向が示されたことがその傾向に拍車をかけました。しかしそれ以上に、上述のような対人関係にとまどう若い医療者に「生きたコミュニケーション」教える方法として、SP演習が評価されているのでしょう。
本書は、SP演習をとおして多くの医師(医学生)、看護婦(看護学生)と交流した佐伯氏と日下氏が、その経験をもとに「どうしたら患者さんとよいコミュニケーションがとれるか」を具体的に記したものです。

本書の基本的立場は、「患者−医療者間のコミュニケーションは異文化交流である」ということに尽きます。患者と医療者はしょせん「言葉」が違うのだから、ちょうど言葉の通じない外国人と交流するようにしたらよい、という立場です。だから挨拶も必要ですし、パターナリスティックな対応も失礼です。
「異文化交流」という一見穏和な言葉は、さらに、医療の枠を超えて存在する「他者としての患者」がなぜ見えないのか、という厳しい問いかけも含んでいます。本書中で佐伯氏が執拗に述べている「簡単に理解したつもりにならないでほしい」の痛烈さはそこにあります。理解できないことを認めたところからしかコミュニケーションは始まらない——これが本書のメッセージです。

 [編集担当]医学書院看護出版部:白石正明 TEL 03-3817-5785 FAX 03-5804-0485
                  e-mail:m-shiraishi@igaku-shoin.co.jp
 [購入問合せ]医学書院販売部:TEL 03-3817-5657


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◆あなたの知らない「家族」——遺された者の口からこぼれ落ちる13の物語

内容紹介

書名:  あなたの知らない「家族」——遺された者の口からこぼれ落ちる13の物語
著者:  柳原清子
(日本赤十字武蔵野短期大学・講師/本年4月より新潟清陵大学看護福祉心理学部・助教授)
仕様:  A5版、縦組、並製、200ページ
定価:  2000円+税
発行日: 2001年3月15日  ISBN4-260-33118-3 C3047 Y2000E

「それはケアだろうか」——いつ終わるとも知れぬ患者さんの話を聞かされるとき、家族が愚痴めいた話を始めてしまいその場を立ち去るきっかけがつかめないとき、看護者はふとこんな思いにとらわれるのでしょうか。
 いやそんな余計な心配をせずとも、ハナから患者さんの話を聞くような時間的余裕はない、と言われるかもしれません。本書の著者である柳原清子さんも「まえがき」に記されているように、まさにそのような1人でした。
 しかしやがて著者は、親しい者を亡くした「遺された家族」の話の聞きとりを始めてみます。「看護婦らしいこと」は何もできす、ただその人の傍らで話を聴く。あるのはひたむきな真っすぐな関心だけ。だけど、これをケアというのかもしれない——。

 私は、こんなかかわりをとおしてその人をケアしていたのかもしれない。同時にその人は、語るなかで、あらためて逝った人のことを愛おしく思い、渦中にいた自分たちのとらえなおしをしていた。そのなかで、これまで気づかなかったさまざまなことを見いだしてきていた。自分たちも知らなかった家族の発見である。その人は、語ることで家族を再発見し、慰められ、癒されていたようだった。「あとがき」より

 いま医学・看護の世界では、EBM(evidence-based
medicine:統計的証拠に基づく医学)と対をなすかたちで、NBM(narrative-based
medicine)が注目されています。当事者の「語り」や「物語」を重視するスタイルは、慢性疾患の普遍化とともにますます強調されてくるでしょう。
 これをたんなる「流行」に終わらせないためには、「それがどのように語られているか」を具体的に知ること、「人は語るだけでなぜ新たな力を得ることができるのだろう」とその不思議な力を受け入れること、「それはケアなのだろうか」と再び元に問いに戻ることが必要なのかもしれません。
 ためらいがちな口と、傾けられた耳によって紡ぎだされたひそやかな物語に、当事者の苦しみと喜びを「感じる」こと、これこそが、本書の聞きとりに応じてくれた家族と著者が、特に若い看護学生の読者に望むことです。

[編集担当]医学書院看護出版部:白石正明
      TEL 03-3817-5785 FAX 03-5804-0485
      m-shiraishi@igaku-shoin.co.jp
[購入問合せ]医学書院販売部:TEL 03-3817-5657

  cf.◇家族


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◆和田 仁孝・前田 正一 20011015 『医療紛争——メディカル・コンフリクト・マネジメントの提案』,医学書院,200p. ISBN:
4-260-13880-4 2310 [boople] ※

               内容紹介

書名:  医療紛争——メディカル・コンフリクト・マネジメントの提案
著者:  和田仁孝(九州大学大学院 法学研究院・教授)
     前田正一(九州大学大学院 医療システム学講座・研究員)
仕様:  A5版、ヨコ組、並製、200ページ
定価:  2200円+税
発行日: 2001年10月15日  ISBN4-260-13880-4 C3047 Y2200E

                *

 本書は、医療紛争対策に《発想の転換》を促すために書かれました。

 医療事故が日々報道されるなかで、一方では医療における「リスクマネジメント」の必要性が提唱され、他方では患者被害者の「法的権利擁護」の仕組みを整備すべしとの声が高まっています。しかし、医療紛争という一連の過程の入口(事故防止)と出口(医療裁判)へのアプローチだけでは当事者の真のニーズに添うことはできない、というのが本書の基本的な問題意識です。

 本書では、「金の問題ではない」「謝罪してほしい」「真実が知りたい」「二度と事故が起こらないようにしてほしい」という患者被害者の
"素朴"な訴えにまず着目します。そして、これら情緒的なコンフリクトの中にこそ紛争に対処する鍵が潜んでいることを、法社会学的知見、とくにその紛争処理論を縦横に駆使して論証していきます。

 では具体的にはどうしたらよいのか。それが本書の後半で述べられます。
 医療紛争においては苦情処理を含めた初期対応が決定的な意味を持つとして、この重責を担うコンプレイント・マネジャーの導入が提案されます。さらに、事故で得た貴重な情報を医療現場にフィードバックすることも含めて、裁判システムに変わる中立的な第三者機関を設置する等、紛争処理の具体的な方法論が展開されます。

 しかし本書のもっとも"実践的"な部分は、また別にあるように思われます。それは、トラブルとは何か、謝罪とは何か、なぜ情緒面に着目しなければならないのか、なぜ裁判というシステムでは不足なのか等々が「わかる」ことです。読者は、お座なりな理解にとどまりがちなこれらの言葉たちが、明確な輪郭をもって立ち上がってくることに驚くことでしょう。病院サービス改善のための第一歩として、本書をご利用いただきたいゆえんです。

 最後に、「医」と「法」という専門領域の狭間で消え入りがちな当事者の声を聴きとろうとする著者お二人についてご紹介します。
 和田仁孝氏は法社会学会の重鎮で、とくに紛争処理過程を実証的経験科学的な視角から分析する、紛争処理論の第一人者です。
 前田正一氏はまだ二十代ではありますが、法学と医学を修め、現在は九州大学医学部附属病院で医療紛争を担当するアドバイザーとして活躍しています。

[編集担当]医学書院看護出版部:白石正明
TEL 03-3817-5785 FAX 03-5804-0485  m-shiraishi@igaku-shoin.co.jp
[購入問合せ]医学書院販売部:TEL 03-3817-5657


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◆『自宅でない在宅——高齢者の生活空間論』20030715

内容紹介

題名:自宅でない在宅——高齢者の生活空間論
著者:外山義(元・京都大学大学院教授/居住空間学講座)
定価:1800円+税
仕様:A5・ヨコ組・150ページ
発行日:2003年7月15日 ISBN4-260-33291-0

個室化、ユニットケア、グループホームが具体的な政策課題になるにつれ、逆に「個室批判」の声も聞こえてきました。それに対して本書では、「多床室では互いに同室者に背を向けてテリトリーを守り会うことになる。〈個〉の空間が保証されてはじめて他者への志向性が生まれる」ことを、緻密な実証研究によって明言しています。また外山氏は、従来この分野にありがちは「個室かホールか」「施設か在宅か」という二項対立的な硬直した議論に、「中間領域」という新しい発想を持ち込みました。個室そのものも重要ですが、個室の存在によって初めて成立する中間領域もさらに重要です。その論拠を全面展開したのが本書です。まさに個室、ユニットケア、グループホームの「根拠(エビデンス)」がこの一冊に集約されています。

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◆『「排泄学」ことはじめ』200320815

内容案内

書名:「排泄学」ことはじめ
著者:排泄を考える会(本間之夫、西村かおる他)
仕様:B5・ヨコ組・210ページ
定 価:2600円+税
発行日:2003年8月15日 ISBN4-260-33294-5

排泄について相談できる機関がないためどれほど患者は苦しんでいるか、一般に行われている便秘薬処方がなぜこんなにいい加減なのか、尿と便が両方わかる専門医がいかに少ないか、学校の教員が児童の排泄問題にたいする教員の無理解さ……隠されがちな排泄をめぐる困難事例を検討すると、このような問題が浮き彫りにされてきます。まさに「事件は現場にある!」のです。
とはいえ本書は、領域横断的な「排泄学」を構築するための第一歩にすぎません。実際、カンファレンスでは、「便秘で糞詰まり」などないことを知らなかったり、夫とのセックスの最中に便や尿が漏れるから離婚を考えているという相談者に納得できる答えを出せなかったり、痴呆老人の排泄問題に医療者はいかに無力かを知らされたり。
なかなか簡単にはいきませんが、ウンチ、オシッコ、セックスという「おしも」の苦しみを一身に引き受ける患者に対峙しようとする心意気を感じていただければ幸いです


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◆内田 樹 20041001 『死と身体——コミュニケーションの磁場』,医学書院,シリーズケアをひらく,242p. ISBN:
4-260-33366-6 2100 [boople] ※


内容紹介

書 名:死と身体——コミュニケーションの磁場
著 者:内田 樹(うちだ・たつる)=神戸女学院大学教授
仕 様:A5版、タテ組、並製、242ページ
定 価:2000円+税
発行日:2004年10月1日 ISBN4-260-33366-6


『死と身体——コミュニケーションの磁場』《シリーズケアをひらく》20041001

内容紹介

書 名:死と身体——コミュニケーションの磁場
著 者:内田 樹(うちだ・たつる)=神戸女学院大学教授
仕 様:A5版、タテ組、並製、242ページ
定 価:2000円+税
発行日:2004年10月1日 ISBN4-260-33366-6

武道から現代思想まで、「話を複雑にすることでわかりやすくする」ウチダ先生の、今度のテーマはコミュニケーション。
「どうして『死と身体』がコミュニケーション論になるの?」と疑問をもった瞬間、あなたは既にコミュニケーションの中にいる、っていう話です。
人がケータイを手放さずネットショッピングにはまるのは、それが5万年ぶりの沈黙交易だからだと喝破し(p.223)、なぜ「英霊を賛美」してはいけないかをレヴィナス、ラカンを引いて論を立て(p.228)——と絶好調。
カルチャーセンターでの講演録に大幅に手を入れ、「着眼点のとんがり具合は、ここ数ヶ月でいちばん」(04.6.24.Web日記)と自負する、著者新境地の一冊です。


◆白石 正明 197711 「福祉のターミナルケア」に関する海外調査」,長寿社会開発センター[1997:71-77]*
*長寿社会開発センター 199711 『「福祉のターミナルケア」に関する調査研究事業報告書』,長寿社会開発センター,110p.


REV:...20040121, 1109, 11, 20050228, 20060212, 0424, 20080315,
20091215 ◇本  ◇医学書院http://www.igaku-shoin.co.jp ◇身体×世界:関連書籍  ◇WHO

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