http://www.tcn.zaq.ne.jp/akanw903/sazae_top.htm
サザエさんカレンダー
http://cal.syoboi.jp/tid/1168/summary
information about books, library technology and so on.
サザエさんカレンダー
http://cal.syoboi.jp/tid/1168/summary
発行:株式会社美術出版社 www.bijutsu.co.jp
定価:2,500円(税別)
発売日:2010年6月25日(予定)
【目次】
第1章 文字のなりたち
第2章 欧文書体を知る
第3章 欧文書体の選び方
第4章 欧文書体の楽しみ方
第5章 欧文書体の作り手から
第6章 これから学ぼうとする方に
あとがき 読者のためのタイポグラフィ
内容紹介:
雑誌『デザインの現場』に1年間に渡って連載してきた「欧文書体Q&A」が書籍になりました。書き加えた部分もかなりあります。内容は、タイトル通り欧文書体の使い道についていろんな方向からとらえたハンドブックです。アルファベットの成り立ちを簡単に紹介した後は、現場ですぐ役立つ情報を図版入りで解説しています。フォントの中に入っている記号類の正しい使い道や、どういう雰囲気を出したいかによって書体を使い分けるヒント、さらに上級者向けの欧文組版のコツが書いてあります。現場で活躍するプロのデザイナー向けに書きましたが、初心者や学生にもとっつきやすい内容になったと思います。例えば書体名が読みづらいものも中にはあるので、すべて書体名にはカタカナで読みを添えました。「Peignot」「Veljovic」なんて書体はとっさになんて読んだらいいか分からないじゃないですか。そんなことでその書体が使いにくくなってはつまらないので、なるべく欧文書体を身近に感じてもらって、使ってもらいたい。日本での文字組版がもっと美しくなって、世界に通用するようなものがどんどん出てきて欲しい。そんな気持ちで書きました。
「現場で活躍するプロのデザイナーのお役に立つこと」を念頭に書いたハンドブックです。これまでの「アルファベットのレタリング」の本とはだいぶ違います。
過去のレタリングの本に必ず出てきた「書体の細かい分類」や「文字の各部の名称」などの用語の羅列は、大して役に立たないし退屈なので大半を削りました。私はドイツの書体メーカーで欧文書体のディレクターをやって5年目、タイポグラフィのコンテストの審査員もつとめてきました。その現場で使わない言葉は日本のグラフィックデザイナーの方々も使わないだろうと思います。役に立たないどころか、日本で伝わる欧文書体デザインの「専門用語」の中には海外でまったく通用しないものもあります。ヨーロッパにいると、欧米と日本とのそういうズレが見える~~ので、世界レベルの正しい使い方を書きました。
歴史の話はほとんど出てきません。アルファベットの成り立ちを簡単に紹介した後は、現場ですぐ役立つ情報を図版入りで解説しています。フォントの中に入っている記号類の正しい使い道や、どういう雰囲気を出したいかによって書体を使い分けるヒント、さらに上級者向けの欧文組版のコツが書いてあります。
「簡単なことを簡単に書く」ことも大事に考えました。プロ向けではありますが、入門者や学生にもとっつきやすい内容に、ということです。カッコつけるよりは分かりやすく、と思って。例えば、ローマ字だけでは読みづらい書体名があるので、すべて書体名にはカタカナで読みを添えました。「Peignot」「Veljovic」なんて書体はどう読んだらいいか分からないじゃない~~ですか。そんなことでその書体が使いにくくなってはつまらないので、なるべく欧文書体を身近に感じてもらって、使ってもらいたい。日本は世界でも指折りのデザイン先進国です。そこから発信する欧文の文字組版がもっと美しくなって、世界に通用するようなものがどんどん出てきて欲しい。そんな気持ちで書きました。
「世界に通用する欧文書体の使い方」って、考えてみれば当たり前ですよね。でもそういう本が今までなかったんです。
小林 章
1960年新潟市生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。1983年から約6年間株式会社写研で写植用文字デザインを担当の後、欧文書体の基礎を学ぶ必要を感じて退社する。1997年にフリーランスの欧文書体設計家として独立し、2000年までの間にアドビシステムズ、フォントショップ・インターナショナル、ITCなどから欧文書体を発表。1998年U&Ic
type design competitionでCliffordが最優秀賞、本文部門1位同時受賞。2000年International
type design contestでConradが本文部門最優秀賞に選ばれる。他、本文部門を中心に受賞多数。現在ライノタイプ・ライブラリ社タイプディレクターとしてドイツに在住。おもな職務は、書体デザインの制作指揮と品質検査、新書体の企画立案など。2001年のモスクワの新書体コンテストでマシュー・カーター氏らと審査員、2004年ニューヨークでTDCコンテストのタイポグラフィ部門審査員、同年ライノタイプ・ライブラリ社新書体コンテストでエリック・シュピーカーマン氏等と審査員をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業。1983年から約6年間株式会社写研で写植用文字デザインを担当の後、欧文書体の基礎を学ぶ必要を感じて退社する。1989年から約一年半のあいだ英国ロンドンでカリグラフィとタイポグラフィについて学ぶ。1990年に帰国の後、有限会社字游工房でデジタル書体「ヒラギノ明朝体・ゴシック体」の制作に参加し、1993年から株式会社タ~~イプバンクでタイプバンク書体用の従属欧文を制作する。
1997 年にフリーランスとなり、Adobe Systems、FontShop International、International
Typeface Corporation、Linotype Library、TypeBox
など海外の書体メーカーから欧文書体を発表し、欧米の書体コンテストで受賞多数。
2001 年春より、Linotype Library~~
社のタイプディレクターとしてドイツに在住。主な職務は、書体デザインの制作指揮と品質検査、新書体の企画立案など。
2001 年、モスクワで開かれた国際書体コンテスト「bukva:raz!」で審査員。
2004 年、ニューヨークのType Directors Club 年鑑の編纂にあたりタイポグラフィ部門審査員。
同年ドイツの Linotype Library 社主催の国際書体コンテスト審査員。
プレモリ=ドルーレ,フランチェスカ【文】〈Premoli‐Droulers,Francesca〉
レナード,エリカ【写真】〈Lennard,Erica〉 デュラス,マルグリット【プロローグ】〈Duras,Marguerite〉 鹿島
茂【監訳】 博多
西村書店 (2009/02/20 出版)
206p / 29×23cm
ISBN: 9784890136285
作家の家を見るということは、
作家の作品を読む以上に、
作家の本質にふれることなのだ。
―― 鹿島 茂
作家の家をのぞいてみれば、かの名作がどのように生まれたのか、作家はこの家でどのような人生を送ってきたのかを知ることができます。本書では、20名の文豪の書斎、リビングルーム、演芸場から庭園まで、丹精こめてつくりあげた"自らの城"を、作家の生涯とともに貴重なカラー写真で紹介しています。日本語版では、オリジナルの作家紹介コラムもつけました。
文学好きな人はもちろん、建築に興味のある人も、インテリア好きな人にも、おすすめの一冊です。
[文]: フランチェスカ・ブリモリ=ドルーレ
ジャーナリスト・作家。イタリア・フランスのヴォーグ誌の編集者。
[写真]: エリカ・レナード
写真家。ファッション誌の専属カメラマンとして活躍したのち、自然の美を追求した写真を撮りつづけ、近年では庭園写真家として支持されている。
[監訳]: 鹿島 茂(かしま・しげる)
フランス文学者。明治大学教授。専門の19世紀フランス文学、社会に加え、古今東西の書物や風俗に造詣が深い。
[訳]: 博多かおる(はかた・かおる)
フランス文学者。東京外国語大学 准教授。専門の19世紀フランス文学の研究ほか、音楽家(ピアニスト)としても活躍している。
本書が訪問した作家(の家)は次の通り。
- マルグリット・デュラス
(Neauphle-le-Chateau, Île-de-France, France)
- カーレン・ブリクセン
(Rungsted Kyst, Danmark)
- ジャン・コクトー
(Milly-la-Forêt, Île-de-France, France)
- ガブリエーレ・ダヌンツィオ
(Gardone Riviera, Italia)
- カルロ・ドッシ
(Como, Italia)
- ロレンス・ダレル
(Sommières, France)
- ウィリアム・フォークナー
(Oxford, Mississippi, US)
- ジャン・ジオノ
(Manosque, France)
- クヌット・ハムスン
(Nørholm, Norge)
- アーネスト・ヘミングウェイ
(Key West, Floride, US)
- ヘルマン・ヘッセ
(Montagnola, Ticino, Suisse)
- セルマ・レーゲルレーヴ
(Mårbacka, Sverige)
- ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ
(Palermo, Sicillia, Italia)
- ピエール・ロティ
(Rochefort, Charente-Maritime, France)
- アルベルト・モラヴィア
(Circeo, Près de Rome, Italia)
- ヴィタ・サクヴィル=ウェスト
(Sissinghurst, Kent, UK)
- ディラン・トーマス
(Laugharne, Wales, UK)
- マーク・トウェイン
(Hartford, Connecticut, US)
- ヴァージニア・ウルフ
("Monk's house", Rodmell, East Sussex, UK)
- ウィリアム・バトラー・イェイツ
("Thoor Ballylee", Gort, Galway, Ireland)
- マルグリット・ユルスナール
(Mount Desert Island, Maine, US)
松永 美穂【著】
清流出版 (2010/07/26 出版)
213p / 19cm / B6判
ISBN: 9784860293307
「子どもが小さいから、留学は無理。
教員控え室でぼんやりと掲示板を見ていたら、ちょうど夕日に照らされた場所に、奨学生募集の案内が貼られていた。
ドイツ学術交流会。
自分にはもはやチャンスはないと思っていた留学。
その案内を見てみたら、『31歳まで応募できる』と。
『あれ、これならまだ…?』。
不意に、『留学』の2文字が現実感を伴って迫ってきた」。
『朗読者』訳者、早大教授・松永美穂の初エッセイ集。
1 さんぽみち(ヘロヘロの一夕に;十年パスポート;君は誰?故郷はどこ? ほか)
2 日々のことと、おもいで(無計画な大学院生;日の当たる掲示板;子連れ・おばあちゃん連れ留学 ほか)
3 ほんだな(ぶつ切りセンテンスの威力。;「読む」から「聴く」文学へ—ライプツィヒの書籍見本市を訪ねて;逃げてゆく愛、追いかけてくる歴史 ほか)
松永美穂[マツナガミホ]
愛知県生まれ。東京大学文学部独文科卒業、東京大学大学院人文社会研究科博士課程満期単位取得。東京大学助手、フェリス女学院大学国際交流学部助教授を経て、早稲田大学文学学術院教授。ドイツ文学者。専攻はドイツ語圏の現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
桜井順
岩波書店 (2010/07 出版)
255p / 15cm / 文庫判
ISBN: 9784006021702
「オノマトペ=擬音語」と「ユートピア=理想郷」の合成語「オノマトピア」。その妙味を、古事記から現代文学までを題材にした捻りの効いたエッセイと音声学や言語学に基づくガクモン的考察で解き明かす、抱腹絶倒の批評集。
■編集部からのメッセージ
桜井順さんはCM作詞・作曲家で,1960年代中頃から活動を始め,資生堂やサッポロビール,エースコックなど有名企業のCMがよく知られています.なかでも富士フィルムの「私でも写せます」(フジカ・シングル8),「お正月を写そ
フジカラーで写そ」のメロディーは多くの人にとってなじみ深いものと思います.この他,野坂昭如さんのために書いた『黒の舟唄』『マリリン・モンロー・ノー・リターン』などの曲は1970年代から80年代にかけて若者を中心に圧倒的な支持を得ました.
桜井さんはCMの作詞・作曲に携わりながら,短時間のうちに強いメッセージを届けるためにはオノマトペ(擬音語・擬態語)が重要であることを長年強く意識し,古今の文学作品や新聞,テレビで特徴的な語句や表現を集め,独自に分析してきました.そしてその成果を電通の季刊誌で発表したり,また独特の感性を発揮したショート・エッセイをまとめて『オノマトピア——擬音語大国にっぽん考』と題して,電通から1986年8月に刊行しました.
本文庫はこれらを土台に,最近の事例にも題材をとった文章を加えた文明批評のエッセイ集です.
「オノマトピア」とは「オノマトペ=擬音語」と「ユートピア=理想郷」を,多分に反語的意味合いをこめて合成した,桜井さんの造語です.豊かなオノマトペがなかったら,日本語の表現能力は五割ガタ落ちになる,特にCMコピーでは,と桜井さんはいいます.例えば「ピッカピッカの一年生」.一年坊主のゲンキ,シアワセ,ハシャギぶりを「ピッカピッカ」を使わずにこれだけイキイキ表現できるかと問いかけます.
第一・二部では目次に示されたような「文学・芸能」と「社会・風俗」に関するオノマトペを取り上げ,桜井さん独自の捻りの効いた短いエッセイが続きます.ここでは自由に想像力をめぐらし,オノマトペの効果とともに「語呂合わせ」「シャレ」「言葉遊び」の効果が語られます.それはCM批評の範囲に止まらず,広く文明批評の域に達しているといっていいでしょう.
第三部は電通発行の季刊誌に書いた連載の文章です.日本の古典から,新聞,俳句,楽器のオノマトペ(口演=くちだて)までを題材に独自の考察をし,言葉は自らのうちに肉体の記憶を持っており,オノマトペとは,視覚・聴覚・味覚・臭覚,触覚全てと体性感覚を加えた全感覚器を動員して対象を自分の体の中にとらえようとする人間の本能の働きであると主張しています.
言葉から意味をはぎとり,言葉の肉体性を表現するオノマトペ——それは日本語を豊かにする源泉であることが本書によってよく分かることと思います.
(T・H)
■桜井 順(さくらい じゅん)
1934年東京麻布に生まれる.57年慶応義塾大学経済学部卒業.CM作曲家.CM約三千本を作成.他に野坂昭如『黒の舟唄』『マリリン・モンロー・ノー・リターン』,五木ひろし『酒・尽・尽』,童謡『とんでったバナナ』などの作品がある.著書は『CM詩集《毒》』(思潮社),小説『日の丸病院』(話の特集)など.筆名能吉利人.
本書の第一部・第二部は『オノマトピア——擬音語大国にっぽん考』(電通,1986年8月)に大幅に加筆したものである.第三部は『季刊クリエイティビティー』1971年冬号−72年冬号(全5回,電通)に連載した論文に補筆したものである.
■目次
まえがき
第一部 文学・芸能オノマトペ
浅野いにお「ソラニン」
アーサー・ビナード「日本語ぽこりぽこり」
石川啄木「たんたらたら」
岩井志麻子「ぼっけえ,きょうてえ」
江國香織「きらきらひかる」
大橋巨泉「ボインボイン」
岡本一平「トンカラリ」
岡本かの子「ざっくり」
織田作之助「ぽかぽかぺんぺんうらうらうら」
小田実「チョボチョボ」
開高健「チ・チ・コニャック・ボク・ボク・ソーダ」
片岡敏郎「フモカ」
金子光晴「シャボリシャボリ」
北大路魯山人「パチパチプツプツ」
北尾トロ「ぶらぶら ヂンヂン」
北島三郎「はるばる来たぜ函館へ」
喜多條忠「小さな石鹸カタカタ鳴った」
北原白秋「ナニヌネノ」
草野心平「ギギギギ」
葛原しげる「ぎんぎんぎらぎら」
黒柳徹子「チャック」
軍歌「コチコチ」
古事記「コヲロコヲロ」
小林一茶「ひらひら」
子守歌「バッサラ」
西東三鬼「キューンキューン」
坂口安吾「ジロリ」
志村ふくみ「ちよう,はたり」
鈴木志郎康「プアプア」
相対性理論「ルネサンス」
竹内浩三「ひょん」
太宰治「トカトントン」
田中小実昌「ポロポロ」
谷岡ヤスジ「アサー」
辻潤「ですぺら」
寺島尚彦「ざわわ ざわわ ざわわ」
寺山修司「カンカン」
ドナルド・キーン「キーン」
中上健次「キンジニヤニヤ」
中島らも「せんべろ」
中村千栄子「ツッピン」
ねじめ正一「ミドロフシドロ」
野坂昭如「ジンジンジンジン血がジンジン」
林真理子「ルンルン」
伴淳三郎「アジャパー」
ベートーベン「ダダダダーン」
堀口大学「ぽこぽこ」
巻上公一「〆▼*‡◎§〓?」
町田康「ぎゃあああああああああああっ」
三木トリロー「ワ・ワ・ワ」
水上勉「おんどろどん」
水木しげる「ゲゲゲ」
三橋鷹女「きしきし」
三保敬太郎「ダバダバダ」
宮沢賢治「オロオロ」
向田邦子「あ・うん」
村上鬼城「うとうと」
山口謡司「ん」
吉岡治「くらくら燃える」
和田誠「オフ・オフ・マザー・グース」
第二部 社会・風俗オノマトペ
あ,あん,ふう,ふん,ぱっぱっ,もじゃもじゃ
イッキ
オッペケペ
ザ・ギンザ
ジャンケンポン
ズキズキ
チョメチョメ
チンチン
トコトン
ネ・サ・ヨ
バァー
パチンコ
ハヒフヘホ
パンパン
ピカドン
ピンポン
ブギウギ&ジャズ
ぶらぶら
ホッカホッカ
マリリン・モンロー
ヨーヨー
付録 オノマトペな一日
第三部 オノマトペのガクモン的考察
第一章 日本文学にあらわれたオノマトペの変遷(一)
——神話の時代から鎌倉時代まで——
まえがき風に
奈良時代
平安時代
鎌倉時代
第二章 日本文学にあらわれたオノマトペの変遷(二)
——室町時代から江戸時代まで——
室町時代
江戸時代
第三章 俳句と新聞のオノマトペ
俳句のオノマトペ
新聞のオノマトペ
第四章 オノマトペ成立の条件
オノマトペとはなにか
擬態語とはなにか
発音器官とはなにか
新生児の発音の学習
唇とはなにか
舌とはなにか
歯とはなにか
鼻とはなにか
音韻解剖図絵
第五章 楽器のオノマトペ(口演)
音楽と肉体
三味線
箏
琵琶
ギター
大皷(おおかわ)
小鼓
太鼓
タブラ
あとがき
内容: 元英国卓球チャンピオンで、現在は英国放送協会(BBC)スポーツコメンテーターをつとめる気鋭のジャーナリストの最新作。タイガー・ウッズ、ロジャー・フェデラー、デビッド・ベッカムら「天才」と呼ばれる選手たちは、なぜ世界の頂点に立てたのか。世界中の研究機関から集められた膨大な実験データをもとに、「天才」とは何か、そもそも「天才」など存在するのか。「天才」を様々な角度から検証する。
【目次】
第1部 才能という幻想
成功の隠れた論理
奇跡の子?
傑出への道
神秘の火花と人生を変える気がまえ
第2部 心のパラドックス
プラシーボ効果
あがらないためには
野球の儀式と鳩、そしてスポーツマンが勝利後に憂うつになる理由
第3部 深い考察
目の錯覚と透視眼
ドーピング、シュワルツェネッガーマウス、そして人類の将来
黒人はすぐれた走者?
サイド,マシュー(Syed,Matthew)
1970年生まれ。英タイムズ紙コラムニスト、英国放送協会(BBC)コメンテーター。2008年に栄誉ある英スポーツジャーナリスト協会(SJA)賞、2009年には英国記者協会賞を受賞。ジャーナリストへの転身前は英国屈指の卓球選手として名を馳せる。英連邦の卓球王者に3度輝き、オリンピックにも2度の出場経験をもつ。オックスフォード大学を主席で卒業
発行年月日:2010/05/20
サイズ:新書判
ページ数:246
ISBN:978-4-06-288053-4
定価(税込):798円
内容紹介国際政治を理解するための新しい入門書
パレスチナ問題、産油国の隆盛、イランのゆくえ、イスラーム主義、ネットメディアの影響。ニュースでも理解しにくい中東情勢にかかわる問題を国際政治と現代史の視点から読み解く。
ヨーロッパの植民地主義の犠牲になった人々。いまなお続くイスラエルとパレスチナの対立。アラブ人とイスラム教の関係。オイルマネーで発展してきた産油国の歴史。冷戦構造の中で米ソの思惑に振り回されてきた国々など。著者は、これらを一つひとつ丁寧に読み解きながら、中東諸国がいかに国際政治のツケを払わされてきたか、そして、そのツケが再び国際政治に跳ね返ってきたかを語る。
また、中東諸国の人たちが国際政治に翻弄されつつも、ネットや衛星放送を駆使して、アイデンティティを模索する様子なども伝えている。
【目次】
第1章 石油の海に浮かぶ国々
大英帝国の遺産「湾岸首長国」
サウディアラビアの登場
石油の国々
第2章パレスチナ問題とは何か
中東の人々のアイデンティティーを考える
パレスチナ問題をふりかえる
アメリカはパレスチナ問題にどのように関わってきたか
第3章冷戦という時代があった
アメリカとソ連の時代
北辺防衛のための国々─トルコ、イラン
アフガニスタン侵攻
アメリカの一極集中時代へ
第4章イランとイスラーム主義─イスラームを掲げる人々
イランで実現した「イスラーム共和制」
「革命」政権の変質
「民主化が進むとイスラーム主義が強まる」のはなぜか?
「弾圧されて過激化する」
終章 メディアとアイデンティティー
【著者情報】(「BOOK」データベースより)
酒井啓子(サカイケイコ)
1959年生まれ。東京大学教養学部教養学科(国際関係論)卒業後、アジア経済研究所に勤務。二四年間の同研究所在任中に、英国ダーラム大学(中東イスラーム研究センター)で修士号取得。1986‐89年、在イラク日本大使館に専門調査員として出向。2005年より、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。専攻はイラク政治史、現代中東政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
中村良夫
四六上製 328ページ
ISBN-13: 9784894347434
刊行日: 2010/05
定価: 2,625円
◎名著『風景学入門』の著者が提起する実践的「まちづくり」論。
"風景"を通じて考える、日本型都市の創造への道
目次
はじめに——日本文化の円熟のために
第�部 零落した山水都市
第1章 風景の季節——持続社会の富を探そう
1 われわれは都市を育んできたか
2 豊かさはいかに実感されるか——持続する共有の富
3 持続する共有の富は文化となる
4 都市はなんのためにあるのか——都市の大義
●町づくりへのヒント
町の顔をつくる/無用の用
第2章 揺れる異邦人の視線——都市はこう読まれた
1 母国への反視線——イザベラ・バードの日本
2 日本の面影——ラフカディオ・ハーン
3 普遍ヨーロッパから相対主義へ、そして近代を超えて——R・バルトの記号学とA・ベルクの風土学
4 道を踏みはずした日本——アレックス・カー
●町づくりへのヒント
解釈もデザインのうち/町を回遊しよう
第3章 日本の風景は病んでいるか——漂流する反都市
1 面妖な風景
2 都市の風景はどう変わったか
3 零落した山水都市
4 要約不能の町
●町づくりへのヒント
地相を読む/「住めば都」の原理
第4章 風景はなぜ歪んだのか——失われた都市の大義
1 山河に投影する自己
2 イエ共同体の閉鎖性、市民共同体の未熟
3 分断された都市の統治能力
4 フロー偏重の経済運営
5 生産偏重の癖
6 情報化社会の影響
7 近代化の始末
●町づくりへのヒント
夢を紡ぐ古いもの/水辺の値うち/狭間に風景あり
第�部のまとめと補遺
第�部 伝統を継ぐ近代市民
第5章 新しい豊かさを発見した英国——美意識は社会を覆せるか
1 近代風景への不幸な目覚め
2 ユートピアだより
3 アメニティの制度化
4 市民の地声、円満な近代化
5 追いつめられた英国
●町づくりへのヒント
風景は人と人を結ぶ
第6章 西欧アメニティの源流——市民社会の生活感情と規範意識
1 チロルの湖畔にて
2 西欧文明の源流
3 市民共同体の近代化
4 伝統に繋がった近代
5 さて、日本では……——中心市街地を死守せよ
6 内発的な近代
●町づくりへのヒント
町並みをつくる/半公半私の原理、または境界に宝あり/コミュニティ・サロン
第7章 明治の構想力——花鳥風月をこえて
1 遷る風景観
2 明治のベストセラー、『日本風景論』
3 国民国家の情念
4 南方熊楠の残したもの
5 人間中心主義の終わり——風景円熟への道筋
●町づくりへのヒント
山川の連想ネットワーク/神社仏閣を町づくりの絆にしよう
第8章 風土の底力——革新のなかの伝統
1 琵琶湖疏水
2 円満な近代化
3 明治の田園都市論
4 和風の近代都市は可能か——山河襟帯自然に城をなす
5 山水とのたわむれ
●町づくりへのヒント
遣り水を活かす
第9章 大正デモクラシーの風圧圏——無有好醜の系譜
1 原宿・表参道の香り
2 柳宗悦と「無有好醜」
3 垂迹国土観
4 風景の民芸品
●町づくりへのヒント
寅さんはどんな町が好きだった?/使い込むと味が出る町
第�部のまとめと補遺
第�部 転生する山水都市
第10章 お作法としての町づくり——町並みはアートではない、作法美である。しかし……
1 町並みは芸術か
2 秩序か反秩序か
3 しなやかな作法
4 風景という体験——「場所」と「身体」のあいだ
●町づくりへのヒント
余韻と奥行き——日本のアメニティは風流/連句のように……/事毎に問う
第11章 天地人の綾織り都市——天の気・地相・社交
1 名都の条件——風景計画とは何をするのか
2 身体と場所(トポス)
3 場所(トポス)の作法
4 山水都市の匂い——「まちニワ」を仕込む
5 現代都市の山気水脈
6 ニワと家
●町づくりへのヒント
山気水脈の穂先をたぐりよせる/自然を文化へ組み込む
第12章 社交する都市——生活文化を創成する
1 場所(トポス)を活性化する社交
2 生成する場所(トポス)
3 結界の作法は生き残れるか
4 町づくりは決死の道楽である——社交の創造性
●町づくりへのヒント
オープンカフェの原理(都市のなかに開かれて在ること)/広場をつくろう
第13章 円熟の季節——変わる文明の潮流
1 生成する風土
2 風光明媚の地は先端企業のゆりかご——観光を超えて
3 生産性から創造性へ、そして企業誘致から人間誘致へ
4 遊創都市へ
5 都市のオーラ
6 文化の政治力
●町づくりへのヒント
観光とは何か
第�部のまとめと補遺
あとがき 風景という黙示——「場所」と「身体」の亀裂を癒す
参考文献一覧
主要地名・施設名索引