野村順一氏死去 東洋大名誉教授
野村 順一氏(のむら・じゅんいち=東洋大名誉教授、カラーマーケティング)2日午後8時36分、脳こうそくのため東京都府中市の病院で死去、76歳。東京都出身。葬儀は6日午後1時半から東京都港区六本木5の6の15、日本基督教団鳥居坂教会で。喪主は長女洋子(ようこ)さん。
コーヒーを入れた缶の色によって、飲む人が違った味に感じるという実験結果など、色と商品開発の関連を取り上げた研究で知られ「色の秘密」(文春ネスコ)など著作が多い。
2004/02/03 09:31 【共同通信】
■内容紹介■
ピンクで人は若がえり、黒い服はシワを増やす。人の心理に働きかける色の謎を、科学的に解明した商品色彩学者の快適生活のススメ
人はピンクで若返り、黒い色で皺を増やす。白い下着は健康促進。赤が嫌いな人は欲求不満!
ドレミのドの音は赤。赤は血圧を上げる。子供部屋には寒色系を。不眠症には青を。青・濃緑・灰色の車は事故が多く、黄・金色の車は安全……。
色彩は光。その波長が生体(元素の振動)に呼応し、ヒトの心体にまで影響を及ぼす。色の好みで相性が分かり、ストレス解消にも役立つ。本書は商品学の権威、商学博士が色の謎を科学的に解明した現代人への快適色彩生活のすすめです。(UM)
★★目次
カラー図表
幼児と成人の色彩嗜好のパターン
好きな色で異性との相性がわかる
男性が自分の好む色で分かる理想の女性像
女性が " " "
好きな色で分かる人柄と適職(男性編・女性編)
カラー・コミュニケーション
自分色とその人物像
効果的なカラーによる意思表示
はじめに 色は生命なり、力なり
1 恐るべき色の潜在力
色は無言で勝負する
頭脳と生理にどうはたらきかけるか
*図表* 黒と白との物理的温度差
直射日光下の車のルーフ温度、色の軽重感
乳頭の味蕾数、味覚受容器、味覚四面体
五感の働き、 コーヒー間の色彩と味覚の変化
進出色と後退色、大脳皮質の機能局在(左半球外側図)
1905年および1912年に調査された色彩共感覚の事例
色彩知覚作用の音による影響
2 好む色で分かる基本的性格
色が明かす長所と短所
色をして語らしめよ
3 快適生活の色彩術
太陽光が健康をつくる
和室はストレスの解消に最適
色のパワーをこう生かせ
食べ物は色で選ぶとよい
着る色で性格が変わる
*図表* 色彩調和の面積効果、建材と外装材の反射率
インテリアカラーのライト・トーナス(筋緊張度)測定値
和室の色彩面積の効果
ヒトの脳波の個々相、ヒトの脳波の種類
インテリアカラーの赤・青に影響される血圧・脈拍・体温の変化
日本料理の食器の色彩、食物(料理)の色彩面積の効果、
無彩色の器による料理の色彩変化(単色調和)
料理と器の軽重感(色の3属性による違い)
色相ないし光色による生理的反応
スペクトルにおける食欲訴求色
白熱電球・太陽光線・蛍光灯の分光分布
4 社会を動かす色彩術
色の文化人類学
考察「侘び」の色彩
色が支配する企業戦略
:図表: 女性衣服の色彩面積の効果
5 色彩は生命の源泉である
*図表* 振動に対する人間の反応、視床下部の区分(下垂体と松果体)