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2010年7月28日水曜日

神谷美恵子『生きがいについて』を批判する本『「隔離」という病い 近代日本の医療空間』

タイトル : 「隔離」という病い 近代日本の医療空間
著/武田徹
発行/中央公論新社
中公文庫

解説
 恐怖の宣伝、強制収容、終身隔離……「病んだ」共同体はいったいどこへ向かうのか。ハンセン病を軸に日本社会の「病い」観を問いなおす。
神谷美恵子『生きがいについて』を批判。

目次
序章 終わりからはじめること


第一章 近代国家であるために
 1 一等国の鏡像
 2 文明国という盛装


第二章 隔離という病いをめぐって
 1 ほどけぬ封印
 2 見えない病棟


第三章 「奇妙な国」の論理
 1 人工共同体
 2 生活者の場所


第四章 「牧人」の系譜学
 1 楽天地と家族主義
 2 『小島の春』
 3 フーコーの図式


第五章 生きがい論の陥穽
 1 「死と再生」のドラマ
 2 ハンセン病文学
 3 「かい」と「生きがい」のあいだに
 4 目的論の暴力


第六章 ユートピアの枠
 1 O‐157、一九九六
 2 最小国家
 3 冷たい義理


終章 そして、都市へ


あとがき
その後のこと──文庫版刊行に際して
参考文献

著者
 武田 徹(たけだ とおる)
 1958年、東京生まれ。 国際基督教大学人文科学科卒。同大学院比較文化研究科博士課程修了。評論家・ジャーナリスト・メディア社会論研究。著作多数。

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