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■ ユ・ジョンピル(著)
■ ウンジン知識ハウス
■ 本の紹介 - 図書館は学問と知恵の水道だ。そして、ある人にとっては運命である。本書は、世界初のエジプト・アレクサンドリア図書館から、世界最大のアメリカ・議会図書館まで、全世界を歩きながら知性の聖地を訪ねた、ある耽読家の巡礼記だ。
アフリカ大陸の最北端・エジプトで始まった図書館紀行は、ヨーロッパとアメリカを経て韓半島へと向かう。消えたアレクサンドリア図書館はどのようによみがえったのか、「ボルテルの部屋」はなぜロシア図書館にあるのか、レーニンと毛沢東の行きつけの図書館はどこだったのか、ニューヨーク市民はなぜこんなにも公共の図書館を大事にするのか、歴史と哲学、人と本が作り出した、美しい図書館を旅した。
そこで著者は、ボルテルとオバマ、「42行聖書」と「ハリーポッター」が向かい合う古い書棚を歩きながら、歴史と哲学、文学と芸術を愛した人びとに会った。図書館は各国の歴史と文化が刻まれた知性の年輪であると同時に、知識と情報のユビキタスが作っていく先端の未来である。国会図書館の首長である前に一人の耽読家として世界の図書館を訪ね歩いたユ・ジョンピルの、輝かしいオデッセイがくり広げられる。
■ 著者の紹介 - ユ・ジョンピル−大学で哲学を専攻。多くの時間、偉大な思想と真理に酔いしれ、本に夢中になった。大学卒業後には記者という肩書きであらゆる場所を訪ね歩く。時間さえあれば古書店を回り、雑誌の創刊号を収集するのが彼の趣味だった。文学と思想書を耽読した甲斐あって名コメンテーターといわれ、司書だった妻に出会った図書館は彼の運命となった。
世の中には困難が多いが、書棚にある多くの本が武器であり資産である。彼自身も一人の耽読家として、韓国各地に生きている図書館を作ることが夢である彼は、現在、国会図書館の館長を務めている。
イス文学賞、オ・ヨンス文学賞などを受賞した。