納本制度とは、法律により、国内で出版された出版物を図書館などに納めるこ
とを義務付ける制度です。わが国では、昭和23(1948)年に施行された国立国
会図書館法で、発行者は図書等の出版物を国立国会図書館に納本することが定
められました。制度の運用開始に際して、国立国会図書館は、6,000通におよ
ぶ納本の依頼状を出版社・団体等に発送し、その年の5月25日に最初の納本を
受け付けました。納本制度60周年にあたる2008年に、納本受付開始の日である
毎年5月25日を「納本制度の日」と定めました。
なお、本を集める方法としては他に、購入、交換、寄贈などもあります。
集められた出版物は、現在と未来の読者のために文化的資産として永く保存さ
れ、日本国民の知的活動の記録として後世に継承されます。
収集された出版物のうち、国際子ども図書館では児童書とその関連書を所蔵し
ています。通常、書店では販売されないブックリストや、子どもの読書活動に
関する調査報告なども納本により集めて大切に保存しています。出版の際は、
ぜひ納本をお願いいたします。
「納本制度??」「もっと知りたい!」という方は、「よくわかる納本制度」
をぜひご覧ください。「集めているのは本だけなの?」「お金は払っている
の?」などの疑問を解決する「納本制度クイズ」もありますので、チャレンジ
してみてくださいね。
○国立国会図書館ホームページ
よくわかる納本制度
http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/deposit_02about.html
5月25日は納本制度の日