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2010年8月5日木曜日

吉田健一『時間』 (講談社文芸文庫)

# 文庫: 280ページ
# 出版社: 講談社 (1998/10/9)
# 言語 日本語
# ISBN-10: 4061976346
# ISBN-13: 978-4061976344
# 発売日: 1998/10/9
# 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
「冬の朝が晴れていれば起きて木の枝の枯れ葉が朝日という水のように流れるものに洗われているのを見ているうちに時間がたっていく。〜」
解説 高橋英夫
年譜 藤本寿彦
著者目録 近藤信行

人生の中で時間が流れていく、ということの意味を考え現代文明の偏見を脱して捉われの無い自由な自分となる。文化の真の円熟や優雅さは十八世紀西欧にあるとの『ヨオロツパの世紀末』を著した著者が、その最晩年に到達した人間的考察の頂点にして、心和む哲学的な時間論。『時間』を書き上げると残っているものを全部出したと感じる、と述懐した批評家吉田健一の代表作。

以下の本にも収められている
タイトル 散文世界の散漫な散策 : 二〇世紀の批評を読む
責任表示 大谷能生著
出版地 東京
出版者 メディア総合研究所‖メディア ソウゴウ ケンキュウジョ
出版年 2008.12
形態 158p ; 19cm
シリーズ名 ブレインズ叢書 ; 2
内容細目 アンフォルメル以後 / 宮川淳著
内容細目 山口百恵は菩薩である / 平岡正明著
内容細目 映像の詩学 / 蓮實重彦著
内容細目 ジャングル・クルーズにうってつけの日 / 生井英考著
内容細目 時間 / 吉田健一著
ISBN 978-4-944124-31-2
入手条件・定価 1300円

■この本を論じているだろう本

タイトル 吉田健一の時間 : 黄昏の優雅
責任表示 清水徹著
出版地 東京
出版者 水声社
出版年 2003.9
形態 282p ; 22cm
ISBN 4-89176-497-X
入手条件・定価 3500円

■関連論文

清水徹:時間,この至高なるもの--吉田健一の「時間」から("文学"′76)『中央公論』(中央公論新社Jul-76)91巻7号p320-328
遠山一行:二時間の客人(吉田健一追悼特集)『海』(中央公論社Oct-77)9巻10号p131-132
金井美恵子:流れる時間(吉田健一追悼特集)『海』(中央公論社Oct-77)9巻10号p160-162
朝倉福:「時間」吉田健一著『俳句研究』(富士見書房Jan-77)44巻1号p184-186
勝又浩:詩と時間--吉田健一論『文学界』(文芸春秋社Aug-87)41巻8号p230-255
武藤康史:書評清水徹『吉田健一の時間--黄昏の優雅』--じわじわと世の中を転覆させる評論(味読・愛読文學界図書室)『文學界』(文藝春秋Dec-03)57巻12号p347-350
角地幸男:木の葉に語りかけた、「おまえも時間なのか」と。--吉田健一『時間』小論『すばる』(集英社Nov-04)26巻11号p290-321
苅部直:オーラル・ヒストリーの時間--牧野伸顕『回顧録』と吉田健一(オーラル・ヒストリー)--(第1部オーラル・ヒストリー)『日本政治学会年報政治学』(岩波書店2004)p35-45
村山紀明:吉田健一の時間論『専修大学北海道短期大学紀要,人文・社会科学編』(専修大学北海道短期大学Dec-09)42号p136-128

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