判型 : 四六判変型
頁数 : 287ページ
ISBN : 978-4-10-320608-8
C-CODE : 0095
発売日 : 2010/05/31
新潮社
全ジャンルを語り尽くす! 面白くて、ちょっと不穏な決定版「文学講義」。
アメリカがイギリスに根強く抱く長篇小説コンプレックスとは? 物語を読むように歴史を読んでなにが悪い?
などなど、古今東西の文学作品をつぎからつぎへと繰り出しながら、目からウロコのエピソードでその真髄に迫る。小説から詩、エッセイ、批評、伝記、歴史、戯曲まで。絶対聞き逃せない文学講義!
聞き手・湯川豊
■目次
はしがき 丸谷才一
【短篇小説】もしも雑誌がなかったら
【長篇小説】どこからきてどこへゆくのか
【伝記・自伝】伝記はなぜイギリスで繁栄したか
【歴史】物語を読むように歴史を読む
【批評】学問とエッセイの重なるところ
【エッセイ】定義に挑戦するもの
【戯曲】芝居には色気が大事だ
【詩】詩は酒の肴になる
あとがき 湯川豊
丸谷才一
読書案内
■丸谷才一/著
マルヤ・サイイチ
1925(大正14)年、山形県鶴岡市生れ。東大英文科卒。1967(昭和42)年『笹まくら』で河出文化賞を、1968年『年の残り』で芥川賞を受賞。その後、小説、評論、エッセイ、翻訳と幅広い文筆活動を展開。『たった一人の反乱』(谷崎潤一郎賞)『裏声で歌へ君が代』『後鳥羽院』(読売文学賞)『忠臣藏とは何か』(野間文芸賞)『日本語のために』『女ざかり』『輝く日の宮』(泉鏡花文学賞)等、多くの著作がある。