財務官僚の出世と人事
岸 宣仁【著】
文藝春秋 (2010/08/20 出版)
251p / 18cm
ISBN: 9784166607655
究極の偏差値エリートが繰り広げる出世競争。その知られざる内幕を取材歴30年のジャーナリストが1000枚のメモを基に生々しく再現。
最後は優等生よりワルが勝つ!? 日本一熾烈な出世競争
日本中から集まった選りすぐりのエリートが、たった1つの事務次官のイスをめぐって繰り広げる出世競争が、面白くないはずはありません。歴代次官の経歴をみれば、ほとんどが東大法学部卒ですから。では彼らの運命を分けるものとは何か?
取材歴30年の著者が、1000枚に及ぶメモをもとに「勝者」と「敗者」のドラマを再現します。官僚たちが日頃の冷徹な仮面をかなぐり捨て、昇進への欲望をたぎらせる姿が最大の読みどころです。
試験の成績に関する限り、彼らは幼少の頃から「優秀」「できる子」の折り紙をつけられ、「神童」の評判を取った人物も多かったはずだ。
それだけ頭のいい人物がいったいどんな出世競争を繰り広げているのか。
日本一熾烈なエリート戦争、勝者と敗者を分けたものは何か?1000枚の取材メモで再現。
歴代事務次官の出身高校・大学リスト付。
■目次
第1章 十年に一人の大物次官・斎藤次郎
第2章 花の四十一年組
第3章 大蔵一家のドン・山口組
第4章 大蔵vs.日銀
第5章 非主流の国際派とミスター円
第6章 入省成績と出世の相関関係
■岸宣仁[キシノブヒト]
1949年埼玉県生まれ。73年東京外国語大学卒業後、読売新聞社入社。横浜支局を経て経済部に勤務し、大蔵省、通産省、農水省、経企庁、日銀、証券、経団連機械、重工クラブなどを担当した。91年読売新聞社を退社、経済ジャーナリストとして知的財産権、技術開発、雇用問題などをテーマにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
●1949年埼玉県生まれ。東京外国語大学卒業後、読売新聞社に入社。横浜支局を経て、本社経済部に勤務し、大蔵省、通産省、農水省、経済企画庁、日本銀行、重工クラブなどを担当。91年に独立、フリーの経済ジャーナリストに。財政・金融、知的財産権、研究開発、産業競争力など幅広い分野で執筆活動を続けている。主な著書に『知的財産会計』(文春新書)『ゲノム敗北』(ダイヤモンド社)『発明報酬』(中公新書ラクレ)『光触媒が日本を救う日』(プレジデント社)など。近著に、中国の秘められた技術覇権戦略を明らかにした『中国が世界標準を握る日』(光文社)。