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2010年8月11日水曜日

『トーラーの名において シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』

単行本: 432ページ
出版社: 平凡社 (2010/4/2)
言語 日本語
ISBN-10: 4582702872
ISBN-13: 978-4582702873
発売日: 2010/4/2
商品の寸法: 21.2 x 16 x 3.2 cm
原書はフランス語で、 Au nom de la Torah: Une histoire de l'opposition juive au
sionisme, 2004。


■内容紹介
シオニズム運動とイスラエル建国がいかにユダヤの教義トーラーに反すると考えられてきたかを歴史的に辿る。パレスチナ問題と反ユダヤ主義の歴史の冷静な理解に不可欠の書。

■帯
〈ユダヤ人国家イスラエル〉という虚構

 政治的公正さの風向きの変化で危うさが目立つ国。
 シオニズムのユダヤ教僭称/キリスト教のシオニズム化/のおかげで
 道義的検証を免れてきた軍事パワー。
 これを神への反逆と告発するユダヤ教思想、
 その諸潮流を照らし出す必読書。——板垣雄三

 シオニズムがユダヤ教の延長にあるものと
 考えている人びとには、本書を読むことを薦めたい。
 だが、イスラエルが真にユダヤ教の国であるなどと
 信じ込んでいる人びとには、本書を読むことを必須としたい。
 ——シュロモ・サンド(テル=アヴィヴ大学歴史学教授)

■目次
日本語版の読者へ
 ヨセフ・アガシ教授による序文

 プロローグ

 第一章 いくつかの指標
 非宗教化と同化/歴史——闘争の舞台
 反シオニストと非シオニスト

 第二章 新しいアイデンティティー
 メシア主義から民族主義へ
「非宗教的ユダヤ人」の誕生
 不完全な転身
ユダヤ人、ヘブライ人、イスラエル人?
 現代ヘブライ語と非宗教的なアイデンティティー

 第三章 〈イスラエルの地〉、流謫と帰還のはざまで
 戒律の侵犯と流謫
メシアに対する用心深さ
 シオニズムの理念
シオニズムの企図

 第四章 武力行使
 成文化された平和主義
ロシアのユダヤ人——苛立ちと暴力
 矜持と自衛
解放と植民地化——民族主義の二つの顔
 度重なるイスラエルの勝利
テロリズムの起源に

 第五章 協調路線の限界
 〈聖地〉におけるシオニズムの抵抗
 ディアスポラの地におけるシオニズムの拒絶
 国家との関係
国家とユダヤ教

 第六章 シオニズム、ショアー、イスラエル国
 大災厄の原因
ショアーに対するシオニストたちの姿勢
 奇跡的再生か、継続的破壊か?

 第七章 破壊の予言と存続のための戦略
 ユダヤの連続性のなかにイスラエル国が占める位置
 公的な議論とその限界
約束か、脅威か?

■著者紹介
ラブキン,ヤコヴ・M.
1945年、旧ソ連レニングラード(現サンクト=ペテルブルク)生まれ。レニングラード大学で化学を専攻、モスクワ科学アカデミーで科学史を学ぶ。1973年以来、カナダ、ケベック州モンレアル(モントリオール)大学で歴史学を講じる(現在、同大学教授)。科学史(とりわけSTSの観点から)、ロシア史、ユダヤ史を専門とする。2008‐09年に二度、日本に滞在し、東京大学大学院人文社会系研究科、同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)などで、シンポジウム、公開講座、研究会などを精力的にこなした

菅野 賢治
1962年、岩手県生まれ。パリ第10(ナンテール)大学博士課程修了。一橋大学法学部助教授、東京都立大学人文学部准教授を経て、東京理科大学理工学部教授。専門はフランス語フランス語圏文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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