刊行日 2010年8月(予定)
ISBN(13) 978-4-585-05429-0
ISBN(10) 4-585-05429-4
Cコード 1300
サイズ・頁数 四六判 並製 ・ 224頁
■内容紹介
デジタルによって広がる書誌学の可能性—
書物研究という面から見ると、書物とデジタル技術という組み合わせの前には明るい展望が開けている。
デジタル画像やコンピュータを活用した「デジタル書物学」の「現在(いま)」を紹介。
■目次
第1章 活版印刷術の誕生
第2章 解体・グーテンベルク聖書
第3章 書物研究とデジタル画像
第4章 デジタル画像を用いた校合手法
第5章 デジタル画像を用いたグーテンベルク聖書の校合
第6章 デジタル書物学の今後
索引
■著者
文学部人文社会学科 図書館・情報系, 助教. 安形 麻理. (アガタ マリ) AGATA, Mari
1976年生 女
慶應義塾大学 博士課程 文学研究科 図書館・情報学専攻 2005/03/30 単位取得退学
博士(博士、2007/01/17取得)・図書館・情報学
■■専攻科目
図書館・情報学
■■所属学会・団体
三田図書館・情報学会,日本図書館情報学会,The Bibliographical Society of America,Early
Book Society,Gutenberg-Gesellschaft
■■主要著作・論文
"文書クラスタリングによる未解読文書の解読可能性の判定"Library and Information Science.
no.61, 2009, p.1-23; "グーテンベルク聖書と写本の伝統"Library and Information
Science.vol.54,2005.p.19-41; "デジタル画像を用いた刊本の校合の手法"Library and
Information Science.Vol.53,2005. p.1-17;"Stop-press Variants in the
Gutenberg Bible"The Papers of the Bibliographical Society of
America.vol.97, no.2, 2003, p.139-165.
■■研究紹介
西洋の初期の活版印刷術(特にグーテンベルク聖書を中心とするインキュナブラ),写本と刊本の関係,書物に対する考え方や読書の様式の変化などに関心があり,デジタル画像を用いたグーテンベルグ聖書の研究を継続して行っています。
また,デジタルアーカイブや,貴重書のデジタル化,デジタル技術を分析書誌学に応用することにも興味を持っています。最近は,読書している人を描いた図像にも関心を持ち,収集・分析を試みています。