佐藤 俊樹著
税込価格: ¥998 (本体 : ¥950)
出版 : 河出書房新社
サイズ : 15cm / 354p
ISBN : 978-4-309-41039-5
発行年月 : 2010.9
〔「ノイマンの夢・近代の欲望」(講談社 1996年刊)の改題新世紀版〕
実は30年以上昔から、「情報技術が社会を変革する!」ということは言われ続けてきました。本書では、情報化が社会の諸問題を解決してくれる、という「幻想」がなぜ再生産され続けてゆくのかを、検証してゆきます。情報化社会とはポスト産業社会でも、ハイパー産業社会でもなく、近代産業社会そのものであるという本書の主張は、情報化の本質を考えるうえで非常に参考になる。技術者による技術決定論ではない、社会学者の立場からの数少ない情報化社会論。
序章 「情報化」の時代—情報技術は何を変えるのか?
第1章 「情報化社会」とはなにか—社会の夢・夢の技術
第2章 グーテンベルクの銀河系/フォン・ノイマンの銀河系—人間‐コンピュータ系の近代
第3章 会社は電子メディアの夢を見る—ハイパー産業社会の企業組織
第4章 近代産業社会の欲望— 「情報化」のインダストリー
第5章 超近代社会への扉—二一世紀近代と情報技術