子どもに詩をつくらせたがる国語教科書。愚問、珍問、怪問続出の国語入試問題。日本語教育を難じ、未来を憂う、いまこそ読みたい決定版「国語」読本!
子どもに詩を作らせるな、文学づくのはよそう、分かち書きはやめよう、完全な五十音図を教えよう、正しい語感を育てよう……など、国語教科書をめぐる考察。愚問、珍問、怪問続出、ちんぷんかんぷんの国語入試問題批判。すでに歴史的名著といっていい日本語論のさきがけ『日本語のために』に『桜もさよならも日本語』を加えて新編集。いまこそ読みたい決定版「丸谷才一国語読本」。
発行形態 : 新潮文庫
判型 : 新潮文庫
ISBN : 978-4-10-116911-8
C-CODE : 0181
整理番号 : ま-2-11
発売日 : 2011/03/01
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『桜もさよならも日本語』
單行本
1986年1月25日 發行
1986年2月10日 2刷
新潮社
ISBN4-10-320604-7
新潮文庫版
平成元年7月25日 發行
新潮社
ISBN4-10-116905-5
あとがきより:この『桜もさよならも日本語』は『日本語のために』の続篇ですが、前著同様、多種多様の話題をいろんな口調で論じた、雑然たる本になつてしまつた。(中略)乱雑といへば確かに乱雑かもしれない。しかし、わたしと日本語との関係はこれほど広汎で複雑で厄介なのです。多分あなただつて同じはずだ。そのことさへわかつてもらへれば、一冊の主題はずいぶん鮮明になると自負してゐます。
目次
1. 国語教科書を読む(朝日新聞)
1. 分かち書きはやめよう(1983年5月16日)
2. 漢字配当表は廃止しよう(1983年5月17日)
3. 完全な五十音図を教へよう(1983年5月19日)
4. 読書感想文は書かせるな(1983年5月20日)
5. ローマ字よりも漢字を(1983年5月23日)
6. 漢語は使ひすぎないやうに(1983年5月24日)
7. 名文を読ませよう(1983年5月26日)
8. 子供に詩を作らせるな(1983年5月27日)
9. 古典を読ませよう(1983年5月30日)
10. 話し上手、聞き上手を育てよう(1983年5月31日)
11. 正しい語感を育てよう(1983年6月21日)
2. 言葉と文字と精神と(中央公論社刊『国語改革を批判する』[日本語の世界16])
3. 日本語へらず口
* させていただく(新潮45+・1985年1月)
* 字音語考(新潮45+・1985年2月)
* 郵便語と鉄道語(新潮45+・1985年3月)
* 巨人の腹(文学界・1985年7月)
4. 大学入試問題を批判する(週刊朝日)
* 慶応大学法学部は試験をやり直せ(1976年4月16日)
* 小林秀雄の文章は出題するな(1980年5月16日)