誤解でございます
松永 美穂【著】
清流出版 (2010/07/26 出版)
213p / 19cm / B6判
ISBN: 9784860293307
「子どもが小さいから、留学は無理。
教員控え室でぼんやりと掲示板を見ていたら、ちょうど夕日に照らされた場所に、奨学生募集の案内が貼られていた。
ドイツ学術交流会。
自分にはもはやチャンスはないと思っていた留学。
その案内を見てみたら、『31歳まで応募できる』と。
『あれ、これならまだ…?』。
不意に、『留学』の2文字が現実感を伴って迫ってきた」。
『朗読者』訳者、早大教授・松永美穂の初エッセイ集。
1 さんぽみち(ヘロヘロの一夕に;十年パスポート;君は誰?故郷はどこ? ほか)
2 日々のことと、おもいで(無計画な大学院生;日の当たる掲示板;子連れ・おばあちゃん連れ留学 ほか)
3 ほんだな(ぶつ切りセンテンスの威力。;「読む」から「聴く」文学へ—ライプツィヒの書籍見本市を訪ねて;逃げてゆく愛、追いかけてくる歴史 ほか)
松永美穂[マツナガミホ]
愛知県生まれ。東京大学文学部独文科卒業、東京大学大学院人文社会研究科博士課程満期単位取得。東京大学助手、フェリス女学院大学国際交流学部助教授を経て、早稲田大学文学学術院教授。ドイツ文学者。専攻はドイツ語圏の現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)